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ファイナルファンタジーIIIレビュー [ゲーム]

いまさらな感はありますが、ちょっと遅くなったけどレビューなど。
ワンダースワン以来長く待たされたFF3リメイクですが、いい出来でした。リメイクとしては理想的なつくりであったと思います。いくつか箇条書きで。以下は軽くネタばれありなので続きを読むの方に。

・ゲームバランス
ジョブ別の強弱がありすぎて結果的にエンディングまでにたどるジョブが同じになりがちだったFC版と比べると、各ジョブとも最後まで使えるように調整されていたのはすばらしかった(弱すぎる召喚士とかは問題あるか)。もちろん吟遊詩人の異常な使い勝手の良さとか、中盤強すぎる風水師とかあるけど、この辺は前作を知ってる人はなかなか手を出せないジョブだったので、悪くはない。それと敵の数が減ったにもかかわらず、(特に序盤の)全滅頻発のFC版の戦闘の厳しさを再現できたのも良かった。理不尽じゃないレベルで、昔のRPGの厳しさは今のユーザにも伝わったのではないかと。

・キャラクタ
賛否両論あったキャラクタの個性付けですが、キャラがでしゃばるようなオリジナルの演出を抑えたことで、思っていた以上に自然な形になっていたかと思います。これで主人公(ルーネス)と女の子(レフィア)との恋愛模様とかがムービーつきで追加されてたらここで手厳しく指弾するとこですが。デモムービーの8頭身ではなく3頭身の吉田キャラでストーリーを展開させたことでも、FCをプレイした人たちの当時のイメージを崩すことなくシナリオに手を入れることに成功できた要因ではないかと。

・シナリオに関すること
ストーリー本編に変化はまったくなく。追加のイベントとかもなかったですね。これは少し残念。
あらためてプレイしてみると、FFは安易に登場人物を死なせて感動を云々といった批判が当時あったのはわかります(たしかに、ストーリー上ドーガやウネを死なせる必然はないと思う。また、水の巫女エリアにまつわるイベントは全FFの中で最も好きなシーンではありますが、それでも)。FF2ほど死にまくりではではないにせよ。その批判が堪えた結果が4のパロム・ポロムであり、さらに思考錯誤が続いて7のエアリスにいたるのでしょうが(※)、ただ自己犠牲の精神からの悲劇を描くのであれば、やはりきちんと死を描くべきなのだろうと思います。エアリスで騒動になったのがよっぽど懲りたのか8以降は避けているようですが。もちろん死なせまくるのは興ざめですが。

(※)3,4,7のシナリオライターは同じではないですが、FFシリーズとしてキャラの死をどう描くかは継続して考えられてはいたと思っている

・その他雑感
(1)ノーチラスが昔より遅いのはなんともならなかったのかな。FC版の止めるのが難しいほど速いのが良かったのに。
(2)手紙のやり取りを外部と行わないとクリア後のダンジョン等にいけないのはどうかと。2ch通じてとか、やりようはいくらでもあるんだけど、こういう制限を掛けるのは個人的には認めたくないです。これはFFに限った話ではなく、マジカルバケーションのアミーゴシステムとかもそう。
(3)クリア時間26時間。1ヶ月かかりました。社会人になるとこのくらいでも十分ボリュームたっぷり。昔なら3日で終わって短すぎといってるでしょうけど。難しいところですが、このくらいのボリュームでRPG作ってほしいなあと。

まとめ。丁寧に作りこんで、新旧のファンが納得できる幸せなリメイクであったと思います。PS時代のへぼ移植やGBAのⅠ・Ⅱのようなバグつきリメイクを考えると、やればできるじゃんスクウェアという感じです。DQリメイクをしっかり作るエニックス側の影響かな。


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