今更感のある競馬ニュース雑感

なんとなく。かなり時期を外したものもありますけど。


・藤田菜七子JRA女性騎手通算最多勝

3年でトップに立ちました。3年目の現時点では牧原由貴子のほうが上手かったかなーとは思うのですが、もう少し横の強さが身につけば名実ともにナンバーワンになれるでしょう。
まあ、あとは新人騎手に手厚い根本師のもとでやれているのは大きいですね。気を使って上手く育成が進んでいるように思います。与えられる馬質はともかく。しかし、北海道に行ってたときに見た藤田特集の番組で、「通算235勝、ダービー含むG1を3勝もした名騎手」などと根本が紹介されてて、「なんか大騎手みたいな扱いですね」「いやほら映画にも主演してますし！」などとなんとも言えない雰囲気が漂ったのはなんとも。


・エリカ賞復活

12月阪神に行われる2歳芝2000mのレースで、数多くの名馬を生んだ名物レースだったのですが、一昨年から行われておらず、多くの競馬ファンが復活を望んでいたのですが今年は行われるようです。多くの競馬ファンはG1だけでなく条件戦の開催時期でも季節を感じるものであり、名物的に支持されているレースの条件はなるべく変えるんじゃないよと思います。


・凱旋門賞

クリンチャーは勝ったエネイブルの内という位置取り。ぶっちゃけ直線に入るまでの競馬の内容は過去のどの挑戦馬よりも良かったと思います。さすがは武豊です。惜しむらくは馬の力が足りなかったことですけど。あちらの馬場もあってなかったです。
エネイブルは今年2戦目というのがどうかと思ったのですが、全く問題なしでした。実に強い。


・山田騎手周回誤認で無期限騎乗停止

「周回誤認による騎乗停止はJRAでは初めて」とみて、あれ橋本広は？と思ったのだけど、あれは周回誤認ではない（＝騎乗停止もない）ということになっているんですね。どうみても周回誤認でしたけど。ここまで12勝とルーキーとしては健闘していたのですが、このボーンヘッドは痛いです。反省して復活してほしいものですけどね。
まあ、ギャンブルのコマとしてはやってはいけないことで、橋本のようにごまかしようもないミスだったので厳しく処分されるのは当然でしょう。ただ、わざわざ朝のワイドショーで取り上げるほどのことですかね。普段ろくに競馬なんて扱わないのに。


・JRA騎手一次試験モレイラ不合格

藤井合格、モレイラ不合格というところにインチキはないんだろうとは思うのですが、そもそも試験の合格基準は今のものでいいのかという点はついて回るでしょう。モレイラより上手いJRAの騎手がいったい何人いるのかという。逆に日本人騎手が海外で乗る場合には免許の面での問題は殆どありませんしね（騎乗できるかはともかく）。パート1の競馬国としてこれでいいのかというのは考えなければならないでしょう。
一方で、競技レベルやエンタメ性の観点から日本人騎手の育成もしなければならないというJRAの立場もわかるのですが。自分は、騎手に関しては（本当は調教師も）育成を中央地方合同で行い免許も統一して、中央地方どこでも乗れるようにして騎乗機会と競争の機会を確保するというのが一番いいと思うのですが、主催者の壁をこえるのはまだまだ難しそうです。