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オークス雑感 [競馬]

先行馬が揃いペース的には多少早くなりそうということで、中団辺りから進められるシャドウディーヴァを中心に。この馬は上がりのタイムがさほどないのでスローの競馬が極まると厳しいかと思いましたが、今日はそうはならないんじゃないかと。

レースはジョディーの逃げにコントラチェック、エールヴォアがついていく展開。ダノンファンタジーがその後ろで、ラヴズオンリーユーとシャドウディーヴァは中団。1000m通過は59秒1と、そこそこのペースにはなりました。これならと思ったのですが。

直線に向いて、まずは4番手あたりにいたカレンブーケドールが抜け出す展開。これを追いかけるダノンファンタジーは伸びを欠き、クロノジェネシスも離されました。期待したシャドウディーヴァもダノンと同程度。これは伏兵してやったりの展開かと思いましたが残り200くらいで猛然と追い込んできたラヴズオンリーユーが並びかけます。熱い競り合いになりましたがラヴズオンリーユーの脚色が勝って優勝。

勝ち時計は2分22秒8とダービーのレコードも上回るオークスのレコードになりました。びっくりするようなタイムですが1200で前後半分けると71秒3-71秒5なので平均ペース。これが今の普通の馬場なんでしょう。時計のインパクトはありますがグランアレグリアがアドマイヤマーズに完敗したように牡馬に混じって勝てるレベルではないと思います。デムーロはこれで10人目のクラシック完全制覇となりました。

カレンブーケドールは、位置取りも抜け出すタイミングも完璧で津村の素晴らしい騎乗でした。どうせなら勝ってほしかった。惜しいレースでしたね。ダノンファンタジーは手応えと結果から見ると距離が長いのでしょう。本命にしたシャドウディーヴァはペースは理想的でしたが決め手に欠けていました。上位馬とは能力の差でしょう。


先週今週と驚くようなタイムの決着となっています。統計的に現状の高速馬場と怪我の増加の相関関係はないらしいので、単純に路盤が硬いと言うよりは「グリップの利く」馬場ということなんでしょうが、世界の芝と乖離しているようにも見えるいまの馬場は果たしていいのか悪いのか。まあ、海外に馬を売りたいとかでないのなら、90年代の初めに山野浩一が語っていたような「ジャパンカップ=世界選手権」的な夢が遠くのものになってしまった今、日本独自の芝を追求してもいいのかもしれませんが。

ダービーも同じようなコンディションで行われると思いますが、どのようなタイムが叩き出されるのでしょうか。


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