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競馬ニュース雑感(4/3) [競馬]

QMAの成績は明日に(10戦1勝、SP26)。QMAの成績よりも今日は書かなければいけないことがある。ちょっと長くなります。

メジロマックイーン死す

うーん、まだ早いなあと思わざるを得ない。残念です。マックイーンといえば秋の天皇賞。バイトでためたなけなしの3万(高2にとっては大金だ)を単勝に突っ込んだマックイーンが大好きだった友人がいまして、今でも91年秋のGI3連戦の話になると苦い顔をしていますが、それはともかく。

自分が競馬をはじめたころ、菊花賞でこの馬が頂点に上り詰めたのですが、その手堅い競馬っぷりは世の中を斜めに見ていた当時の自分の気に入るものではなく、はじめてみたクラシックである、ひとつ下のトウカイテイオーの世代に激しい思い入れがあったり、力はあるのにどこか頼りないメジロライアンを応援していたのでアンチマックイーンでした。

ただ、それとは別に生殖能力の極端に弱かったアサマからなかばむりやりティターンを出し、また産駒の少ないティターンから自家生産でマーシャスやマックイーンを出してくるというように、自らの手で道を切り開かんというメジロの競馬に対する情念のようなものが感じられる馬ではありました。

残された産駒たちで天皇賞四代制覇を果たしてほしいけど、もし、それがなされないとしたら、ややオカルト的ですがマックイーンが社台に買われたことでメジロの情念みたいなものが失われたからかもしれません。彼が種牡馬入りしたのがちょうどサンデーサイレンスのブレイクにかちあって初年度から重賞勝ち馬をだしているのに社台SSのなかで埋没してしまったというのも不運でした。

メジロのように自家で牝系も父系もすべて完結するようなオーナーは近年は不振で、そういう意味ではマックイーンが自身の競争成績ほどには種牡馬成績が振るわなかったのは、メジロ的な古い競馬の終わりの象徴なのかもしれませんね。それがいいことなのかどうかは私にはわかりませんけど。でも、どうせマックイーン産駒で活躍馬が出るならメジロから活躍馬が出ればいいのにと思えるようになった自分が年を取ったことは間違いないところです。

残された産駒の活躍と、ご冥福をお祈りします。