SSブログ

AJC杯雑感 [競馬]

昨日は麻雀していたのでレース見ていなかったのですが、これはちょっとダメだろうということで一日遅れですが書いておきます。

バラード新ルール適用されてV/AJCC

走行妨害における着順変更については今年からルール変更がなされ、被害馬と加害馬において逆転の可能性がない場合には走行妨害の有無にかかわらず着順変更しないという方針になりました。私自身は馬券に影響をあたえるのがその2頭の関係だけにとどまらない(たとえば逆転の可能性はなくても2着ないし3着は確保可能であるにもかかわらず4着以下に落ちるようなケース)ことから、その方針を承服しかねるのですが、国際ルールだということで採用の説明がなされています。

で、さっそくAJC杯でそのサンプルパターンとなりうる走行妨害がありました。(→http://www.nicovideo.jp/watch/sm19874382)(JRAのHPのパトロールビデオ画像が乱れているのでニコニコ動画に上げられているものをリンクしてます)

直線内斜行するダノンバラードにトランスワープとゲシュタルトが走路妨害を受けているのですが、着順変更はありませんでした。

これについて納得行かない点がいくつかあります。

(1)ゲシュタルトはトランスワープを逆転できないにせよ最低でも3着は確保できたのではないか。

しかし、ゲシュタルトは行き場をなくして失速します。昨年までならこの時点でダノンバラードはゲシュタルトの下に降着になったのではないかと思います。ただ、まあ直接の関係においては逆転は難しかったかもしれませんが。

(2)トランスワープの脚色から見て逆転の可能性はなかったか。

直線トランスワープもダノンバラードに並びうる脚色でした。競り合った場合に勝てなかったと言い切れるのか。微妙な差でしょう。これが基準となるなら新ルールのもとにあっては着順変更になる妨害なんてまずありえないんじゃないでしょうか。

(3)これだけの斜行がありながら審議ランプが付かなかった。

最大の問題はここでしょう。パトロールビデオを見なくてもレースを見ていた人は重大な斜行があったことは気づいたはずです。裁決委員は最初からパトロールビデオを見ているわけですからもっとよくわかるでしょう。にもかかわらず、ゴール直後に審議ランプは付きませんでした。トランスワープ陣営が異議申立てを行なって初めて審議に入る始末です。これは裁決委員がレースを見ていなかったのでなければ、そもそも見ていた人に説明をする気すらなかったということでしょう。記事中で、競馬関係者であっても疑問を呈していた人も多かった旨ありますけど、ファンにはなおさらでしょう。騎手が騎乗停止になるほどの進路妨害であるなら、それはきちんと説明すべきものではないでしょうか。馬券を買いレースを見ている人に対して、その中で起こったことを成績公報でしか説明しないのであれば、テレビしか見ないような人達には全く伝わらないことになります。そんなことで、ファンがついてくると思うのでしょうか。


7月に裁決ルールを見直すという記事を見た時に、降着はどうあれ馬券を買っているファンに向けてきちんと内容を説明してほしいと考えていたのですが、これで審議ランプを付けないということは私の期待とは真逆の方に動いたことになります。抗議も結構きているようですし、あまりJRAを批判しないマスコミも流石に否定的な記事も多いです。JRAは一度立ち止まって審議とその説明のあり方について考えて欲しいと思います。

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0