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宝塚記念雑感 [競馬]

海外からの復帰は必ずしも力を出せないことも多いため色々考えましたが、それでも予想はイクイノックスで仕方ないかという結論でした。あとはダノンザキッドからも少し買いましたが、これは多少の贔屓目で。

ユニコーンライオンが外からハナに立ち、4,5頭がそれを追う展開でイクイノックスは前に行くのが難しくなりました。この時点でルメールは先行するのは諦め後方からの競馬を選択。後ろから2頭目でした。有力馬ではアスクビクターモアは先行争い、あとの馬は比較的後方に位置していました。ペースは1000mの通過が58秒9と少し早め。位置争いが激しかったためか先行勢は苦しくなりましたが、前の馬たちは固まっており馬群を縫うのは難しく、3角から進出を始めたイクイノックスは大外を回すことを選択。

中団前目にいたディープボンドや先に仕掛けたジェラルディーナなどが前に行きますが、一完歩ずつ差を詰めたイクイノックスが先頭へたちます。これに追いすがるのがジャスティンパレスでこれで決まったかと思いましたが、最後に追い込みにかけたスルーセブンシーズが先行馬が沈んだ馬群をさばいて追い込みます。素晴らしい脚色でしたがクビ差まで。イクイノックスの優勝となりました。

スルーセブンシーズは自分としては侮っていました。追い込み有利となった展開の中で最後まで脚をため良いコースを通したという点でジョッキーの好騎乗と言っていいのではないでしょうか。今日は池添が上手かったと思います。ジャスティンパレスはイクイノックスと一緒に上がった分スルーセブンシーズに比べて距離損があった感。まあ、それでも2番手は死守できると思ったのですが。ジェラルディーナは結果的に3角で先に上がったことが裏目になった感。ただ大外を回すリスクを思えば仕掛けたことは理解できます。ディープボンドは好調だったと思うのですが展開が向きませんでした。あそこより前でも後ろでもこの馬にはよくなさそうです。ドゥラエレーデは2番手から競馬したものの直線は失速。展開利がなかったのは間違いないですが、5キロもらって10着は微妙な内容です。安田記念同様、現時点ではこの世代のレベルは低めの評価になると思います。

イクイノックスは苦しい競馬を乗り切りました。後方2番手まで下げて大外ぶんまわして追い込み。能力に自信がなければ選択できない競馬でした。スタート直後にそれを判断したルメールの決断力と、その決断をさせるだけのイクイノックスの能力の賜物だと思います。着差はともかく、内容は完勝でした。秋は国内なのか海外を志向するのかわかりませんが、やはりどこかでドウデュースとの再戦を見たいですね。


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