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恋空雑感補足 [その他]

【注意】この項は2008年1月2日に小説「恋空~切ナイ恋物語~」について書かれたものです。諸般の事情で2005年9月12日付に記事をはさんでいます。2005年9月の記事を読んでいる方には、この項は飛ばして読んでいただくようお願いいたします。

リンクに気付いて飛んできた方に少し補足を。FF8を例えに出している意味について補足。ついでにもうすこしまじめに書いてみる。

FF8を例えに出したのは終わったときにこれでやめられるという大きな解放感があったからです。「終わらせなくては批評できない」、きちんと批判するためにも最後までやらないとという妙な義務感が自分の中にありまして。ただ、それ以外にも似ている部分があります。

それは特定のクライマックス以外の部分が非常におざなりになっている部分です。

FF8はシステム面にもいろいろ問題はありますが、何より駄目だったのはシナリオだったと思います。もうかなり忘れてきていますが、伏線が中途半端で説明不足による唐突な展開が多かった。これは、(多くの人は感動したものの私は大爆笑した、)クライマックスの宇宙空間でヒロインを主人公が抱きとめるシーンのように、まず【見せたいシーン】があり、それに付随するエピソードを作ってつなぎ合わせているために、全体としてみるとつじつまが合わないところが多数出てくるのでしょう。

恋空も同じで、ヒロとの出会いのシーンや優との別れ、ヒロの最後の日記など、見せたいシーンというのがまずあって、その後にストーリーをくっつけるように作っているから、章ごとの尺がまちまちになったり、各所でつじつまが合わなくなったりするのでしょう。

FF8も恋空も共通しているのは刹那的な盛り上がりでしょうか。要は個々のシーンだけで盛り上がれる人は作品を楽しめたのではないでしょうか。過程などはあまり気にせず、そのシーンだけに酔えれば感動できるということならわかります。ただし、ちょっとでも全体の構成について気になりだすと駄目な人は、全く受け入れられないでしょう。ブログを書くような読書子は後者のほうが多いでしょうから批判一色ということになるのだと思います。

ということで補足終わり。

作者の表現方法(あえて文章力とは言わない)に関しては意図的に触れていません。それを言い出すと、最初の数ページで放り出しているべき作品ですから。

あ、もうひとつ共通点がある。どちらも主役カップルに全く共感できないことだな。人柄も行動も。特に恋空は、男女ともただの自己中のヤンキーにしか見えないんですが、140万部も売れているところを見ると最近の若い人はこういう人たちに共感とかを覚えるんでしょうか。自分にはよくわかりません。


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