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ジャパンカップ雑感 [競馬]

競馬に関する感性が摩耗しきっている自分のような人間でも、今回のアーモンドアイVS当年の牡牝三冠馬の対決は楽しみでした。まあ、本当はもっともっと強豪馬が揃ってほしいところではあるのですが、まずは各陣営の参戦に敬意を評したいと思います。一方で外国馬の参戦がないことで昨年叩かれたJRAはウェイトゥパリスの参戦にこぎつけましたが三冠馬対決の前にかすみました。きみら結局外国馬なんてどうも思ってないんだろとJRAの渉外担当も言いたくなると思いますので、無論往時の隆盛には及ばないとはいえせめて当ブログはコロナ禍の状況で頑張ってくれたと明記したいと思います。

予想としては本命はコントレイルでした。アーモンドアイを少し前において追いかける形になるのでしょうが、かわせるだけの決め手はあると思っていました。あとはパドックでカレンブーケドールがすごくよく見えたのでそこからも。

レースはキセキが大きく引き離して逃げます。アーモンドアイはグローリーヴェイズなどと4,5
番手、デアリングタクトはその後ろコントレイルはさらに1馬身くらい後ろの9番手。キセキの1000m通過は57秒9でしたが、後続は60秒台後半くらいでしょうか。そこだけなら少し遅め。流石にキセキの逃げはペースが早かったのですが、とはいえ逃げている馬が馬だけにほっとくわけにも行かず少しずつ差を詰めはじめて直線へ。

流石にキセキは止まり始め一気に差が縮まります。内からまずグローリーヴェイズが追いかけ、その外からアーモンドアイが先頭へ。カレンブーケドールがそのすぐ後ろから並びかけようとする外から追い込むコントレイル。デアリングタクトはやや追い出しを遅くして馬場の内目に。人気上位馬の激しい追い比べになりましたが一歩先に抜け出したアーモンドアイが、後続の差を詰めさせず完勝。外から脚を伸ばしたコントレイルが2着は確保。3着争いは最後カレンブーケドールをハナだけ捉えてデアリングタクトと3強と目された3頭で決まりました。

コントレイルは手応え的には差しきれるのではないかと思ったのですが、11Rもそうでしたが内が荒れているように見えても必ずしも外が伸びる馬場ではありませんでした。そしてアーモンドアイがしぶとかった。初の敗戦とはいえこの馬の戦歴に大きなダメージはないと思いますが、でももう少し伸びるかなと期待していました。2馬身くらい突き抜ける絵も描いていたんですけどね。3着以下とは内容に差があったと思いますのでアーモンドアイに変わってこの馬が来年のトップに立つのは間違いないですが、父のように世代を超えて他馬を圧倒できるかは今後の成長次第でしょうか。

デアリングタクトは馬券から飛ぶならこの馬と思ってましたが思っていたよりは強かったです。松山も上手く仕掛けのタイミングをずらせたことで確保できた3着と思いますが、カレンブーケドールに2キロ貰ってこの結果だと、三冠馬とはいえ上の世代を凌駕するようなレベルにはないかもしれません。カレンブーケドールは出来もよくアーモンドアイに真っ向勝負しましたが及ばず。勝ち味に遅い馬ですが、なんとかタイトルを「津村と」取ってほしいと思います。

アーモンドアイは60秒後半くらいの緩いペースでのよくある先行抜け出しと言えなくもないですが、コントレイルよりも前にいてキセキを多少なりとも前で追いかける立場になり、後続の追撃を受ける形になりました。しかし早々に抜け出すと余力十分に追撃を封じました。キセキの大逃げでペースが上がったこともあり力の勝負になりましたがその中でこの完勝。芝G1 8勝にもやもやしていた(自分を含む)ファンを納得させるものだったと思います。本当に素晴らしい馬でしたね。初年度の配合相手はエピファネイアなんていう話も出ているようですが、ぜひいい仔を出して競馬場に送り出してほしいと思います。


直線有力馬がそれぞれ前の方にいて追い比べをする展開になり、しかもどの馬も力を出し切れた極めて納得感のある素晴らしいレースだったと思います。これを演出したのはやはりキセキのぶっとんだ逃げだったと思います。同馬と浜中騎手には感謝したいところですね。


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