追悼藤田元司

QMAは今日もお休み。やれて1ゲームなら行っても仕方ない。

・元巨人監督、藤田元司氏が死去

体調が悪いことは伝えられていましたが、残念です。
投手力を中心に堅実かつオーソドックスな野球を実践した人ですが、その中で選手の能力を把握し個性を十分に発揮させた藤田元司は間違いなく名将でありました。簡単に言えるけどなかなか出来ないことは、延べ7年の監督生活で日本一2度、優勝4回というのが他にそれほどいないことからもわかるかと思います。
ライオンズに勝てなかったことと、長嶋と王の監督としての実績の足りなさを補うために選手育成の部分を彼らの評価に取られたことで、やや低めの評価になっているように感じるのですが、間違いなく80年代以降の監督の中では（おそらくはプロ野球史上でも）上位に数えられる監督であったといえます。

以前にも別項で少し書きましたが、面白い野球というのはただすごい選手を並べればいいのではなく、きちんとした戦略と的確な人員配置で個性を発揮させることによってより強く生み出されるものであろうかと。藤田元司が出来ていたことで、第2次長嶋政権以降失われたものを、この機会に読売フロントは総括してほしいなあと巨人ファンではないですが少しだけ思います。それは巨人人気の長期低迷の一因になっているはずなので。

ご冥福をお祈りいたします。