SSブログ

天皇賞(春)雑感 [競馬]

昨年ほどではないにしろ、やはりメンツとしてはやや他のG1と比べると軽く感じます。現状の長距離路線の(世界的な)位置づけをみれば日本は健闘している方だとは思いますが、春の天皇賞がやや浮いた位置づけにあるのはちょっと寂しい話ではあります。

本命はトーセンカンビーナでした。昨年のPOG指名馬だからというのが大きいですが、前走の内容を見る限り距離は問題なく末脚が生きる展開になれば十分チャンスは有ると思いました。


最初はダンビュライトが逃げ、スティッフェリオが追う展開。キセキはそのあと、フィエールマンは中団。トーセンカンビーナは最後方。1000mが63秒とスローな入りで、このまま淡々と流れる展開かと思ったのですがキセキが2周目に入ったあたりで仕掛けて先頭に立ちます。そのままの隊列で最後の直線まで進んでいきますが、ここでペースが上がって1000から2000は60秒3。結果的にキセキはこれが速かったのか直線では伸びを欠きました。ダンビュライトも後退しスティッフェリオが粘るところ、その少し後からミッキースワロー、内に入ってユーキャンスマイルが迫りますがスティッフェリオを交わせない。驚きの粘りでこのままゴールまでもつかと思いましたが、ようやく外からエンジンが掛かったフィエールマンが伸びてきて、ゴール前ギリギリで前に。ハナ差で昨年に続く連覇となりました。

フィエールマンは凱旋門賞の疲れもあるなか有馬記念で4着したように日本の馬場なら実力上位ということだったのでしょう。着差は小さいですが今日のメンバーでは実力上位でした。スティッフェリオはマイペースで行ければ実にしぶとい馬ですね。うまく流れに乗せた北村友の好騎乗だと思います。ミッキースワローは3着。フィエールマンより先に仕掛けたのは良かったと思うし騎手の落ち度はとくにないと思うので、勝ち馬との差はそのまま力の差ですかね。キセキは前述の通りでペースを上げたことが裏目になったようにも。あと、もう少し距離が短いほうが本当はいいのでしょう。

トーセンカンビーナは最後までよく伸びてはいましたが、序盤のあの位置取りではね。もう少し前で立ち回れるようになればもう少し出世できると思いますが、今日は力不足。


コメント(0)