SSブログ

有馬記念雑感 [競馬]

逃げ宣言のパンサラッサが内枠を引いたのである程度ペースは早くなるだろうと。そうなると力勝負であまり波乱の要素はないと思い、人気のどちらかかなとは思っていました。2頭で決まりそうだと思ったけど立ち回りで上回れそうなクロノジェネシスを本命に。

1000m通過がおそらく59秒5くらいでやはり例年よりは早い展開。適度に馬群はばらけて有力馬はそれぞれ競馬のしやすい流れになったと思います。エフフォーリアは中団やや前から徐々に進出、ディープボンドが内を突き、クロノジェネシスはエフフォーリアについていくもやや窮屈な感じに、そのまま直線に入ると、エフフォーリアが先頭に。内からディープボンドが追いすがりクロノジェネシスはやはりエフフォーリアを壁にする感じで伸びあぐね。結局エフフォーリアが押し切りました。

エフフォーリアは完璧な立ち回りを見せたと思います。馬が強いというのもあるでしょうが、昨日は横山武史で勝った印象。一方で、クロノジェネシスは4角、直線と追いづらそうでした。パドックでやや入れ込んでいたように見えましたし本調子でなかったのかもしれませんが、ルメールがちょっとやらかした感も。忘年会で仲間内でも話は出ましたが、有利と思われた立ち回りでルメールが負けたことは今後の競馬においてターニングポイントとして語られる可能性のある競馬だったと思います。ディープボンドは凱旋門賞の惨敗からきっちり立て直しました。ひどい負けでしたが逆にあまりに走っていないのでダメージも少なかったのでしょうか。タイトルホルダーは大外が恨めしかったでしょう。

完全に日本競馬の頂点に立ったエフフォーリアですが、陣営のコメントを見るに来年海外に挑むということはなさそうなので果たしてどこを目指すのでしょうか。あまり目標になるようなものもなさそうに思うのですが、レースでその答えを見せてくれることに期待しましょう。


・中山大障害雑感

オジュウチョウサンが復活の優勝。メイショウダッサイが鮮烈を離れていることが大きく、またタイムなどを見てももう全盛期の力はないように思えますが、とにかくコース取りが巧みでした。大障害コースを何度も勝つようなジョッキーは、インとアウトが入れ替わりつつ進行する中山のたすき掛けコースの走り方を熟知していますが、オジュウチョウサンは馬自身がすべて把握しているように見えます。円熟の境地といっていいでしょう。11歳となる来年も現役を続けるようなので、無事に最後まで走り続けてほしいと思います。


コメント(0)