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天皇賞(秋)雑感 [競馬]

後々まで語られるレースになりました。これは現場で見るべきでした。観衆も売り上げも前年比でかなり伸ばしたようですが、現場で見た人も馬券買ってテレビで見た人も、みんな納得のいくレースだったのではないでしょうか。


・第138回天皇賞(秋・G1)  東京芝2,000m
1:ウオッカ          56武豊    1.57.2  レコード
2:ダイワスカーレット    56安藤勝   ハナ
3:ディープスカイ      56四位     クビ
4:カンパニー         58横山典   ハナ


予想は時間がなくてあげられませんでしたが、ある程度前に行く馬が揃ってハイペースになると考えました。そのため、例によってカンパニーを中心に中団より後ろに位置しそうな馬を厚めに。両牝馬はウオッカは少し控えることも考えてある程度厚めに買いましたが、逃げが予想されるダイワは印を打っていません。

先手を取ったのはダイワスカーレット。いつものようにすっとハナに立ったのですが、これにペリエ騎乗のトーセンキャプテンが絡んできます。トーセンキャプテンはウオッカの角居厩舎の馬ですから、もしかしたら何らかの指示があったのかもしれません。1000mの通過は58秒7と少し早目というレベルですが、2Fから11秒台のラップを並べることになりました。ダイワは息を入れることができません。このラップが4角を回っても続いていきます。これはダイワは止まって後続馬の差し争いになる…と思ったのですが。
とにかくここからダイワが粘ります。先団からやや後ろにいたウオッカとディープスカイが迫ってきますが、差がなかなか詰まらない。ウオッカがディープを押さえ、ようやくダイワに届いたかどうかというところで鼻面をあわせてゴールしました。ワンセグで見ていた自分の感覚ではややウオッカが出たように見えましたが、府中のカメラはゴールを正面から取れないので外のほうが有利に見えがちです。どうなったのかまったくわかりませんでした。ゴール後の誘導はダイワが1着の位置に来ていましたから、ダイワの勝ちかとも思いました。
写真判定が長く続き、これは(JRAの営業的な意味もあって)G1初の同着かと思いましたが15分の判定の結果はウオッカに軍配があがりました。タイムは1分57秒2のレコード、着差は2センチだったそうです。

武豊騎手はとにかくほっとしたと語りましたが、シフトを敷いた形での辛勝ですから照れとかでなく真意なのでしょう。ただ、ぎりぎりでねじ伏せたウオッカの勝負根性に頭が下がります。G1を4勝のうち、ダービー、安田記念、天皇賞と牡馬混合のG1で3勝目。こんな牝馬が出てくるものなのですね。競馬は長く見るべきものです。
2着のダイワスカーレットですが、これだけの競馬をしてハナ差。徹底的にマークされ内容的にはこちらのほうが厳しい競馬でしたし、むしろダイワに勝たせてあげたかったくらいです。正直、1000-1200くらいの時点では、これは大敗かと思ってたものですからこの競馬は驚きました。差し有利の展開予想の上に休み明けで一銭も買ってなかったのですがとんでもなかったです。この馬も間違いなく歴史に残る名牝です。
過去一番強い牝馬はエアグルーヴだと思ってましたが、この2頭はその域を越えたかと思います。そのくらいの素晴らしいレースでした。

ディープスカイも良くがんばりました。この世代の強さはまだ疑問符がありますが、この馬に関してはどうやら本物のようです。私の本命(というか出たら必ず買う)カンパニーは直線後方2番手から一頭だけ桁違いの脚を見せたものの4着。普段の年なら勝ってたかなあというところ。惜しい内容ですが、道中15番手からさらに3馬身以上後ろにいた位置取りは何とかならなかったのかと。横山典の暮れの風物詩(有馬記念の後方待機→激しく追い込んで4着)にはまだ早いんですがねえ。
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