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東京優駿(第82回日本ダービー)雑感 [競馬]

週の半ばには雨の予報もありましたが、好天というか季節外れの猛暑となった東京で行われた第82回日本ダービー。馬場は乾燥した良馬場となりました。これなら各馬とも普通に力を出すでしょうし、皐月賞までに示された力関係は維持されると見ました。皐月賞の時に書いたとおり、自分はドゥラメンテを抜けていると評価していますので、本命。相手も概ねリアルスティールで問題無いと思いましたが取りこぼすなら福永の方だろうと思いましたので、一応岩田とルメールを抑えに入れました。あとは橋口師最後のダービーということで、単複と馬連総流しを。

レースは逃げると思っていたキタサンブラックやスピリッツミノルを制して横山典のミュゼエイリアンが先頭に立ちました。皐月賞同様に仕掛けて1000mは58秒8と少し早めのペース。この流れでドゥラメンテは中団のやや前、リアルスティールは中団の後方につけていました。後ろから行って勝てると思っていたのか疑問ですが、この位置取りはペースが早いので後ろから差せるという福永の見立てだったのでしょうか。しかし、この後ハロン12秒台中盤にペースが落ちます。ここでしっかり折り合って脚をためることができた時点で概ね勝敗は決しました。直線に向くとドゥラメンテは外から一気に伸びてきます。これに内から合わせる形で強引に外に出したサトノラーゼンと外から一気に追い込んだサトノクラウンが追いかけてきますが、差は詰まりません。リアルスティールはその後ろで少し遅れて万事休す。ドゥラメンテが2分23秒2というダービーレコードで優勝、デムーロはJRA所属となってからは初となるダービー2勝目となりました。

ドゥラメンテは皐月賞ではパドックで見せていたような脚を跳ね上げたりする子供っぽい仕草はすっかり影を潜めていました。ここに向けてしっかり仕上げられ、そして鞍上も全くミスなく乗り、馬も100%末脚を発揮しました。まったくの完勝です。このあとは三冠を目指して菊花賞に行くのか、あるいは海外遠征かはわかりませんが未来は広がっています。ペーパーの収支的には大変残念ですが素晴らしい馬です。

サトノラーゼンとサトノクラウンの差は道中の位置取りの差でしょう。直線強引に外に出しましたが、ああいう進路をとっさにとれるのが岩田の素晴らしさです。おかげで高い方の馬が来て馬券的には十分な勝利になりました。サトノクラウンは皐月賞での凡走は払拭しましたが、力の差は厳然としてありました。リアルスティールは皐月賞でも切れ味に大きな差があったのに後ろから行ってはどうにもなりません。矢作師は位置取りは作戦通りと行っているようですが、本当ならどうかと思うし福永をかばっているなら甘いなあと思います。いずれにしても期待を裏切る競馬でした。


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