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山野浩一氏死去 [競馬]

競馬評論家の山野浩一氏が亡くなりました。SF作家としての山野氏はあまり良く知らないので競馬評論家としての山野氏についてだけ。

1990年前後の競馬ブーム期に、ブームを超えて競馬にハマっていった自分の競馬観やその表現に影響を与えたのは、概ね別冊宝島の競馬読本シリーズか、血統や世界の名馬についてのこの人の文章でした。とくにレーシングプログラムに連載されていた世界の名馬シリーズの、一定のルールに従って淡々と歴史を著述していくような文章は、大変に格好いいなと思っていました。まあ、到底真似のできるものではないことは、こうしてブログとかを書いてても思うところですが。競馬ブックにおけるフリーハンデや一筆啓上などでの意見は必ずしも賛成できないものもありましたけど、ダートグレード競走の実現をはじめ、その見識が競馬界に残したものは大きかったと思います。

寺山修司の本(対談競馬論だったか)の中で「大阪のぼんぼん」と表現されていたのが、老境に差し掛かってからの山野しか知らない自分には面白かったです。寺山に競馬を教えたのは山野だったようですが、叙情的な寺山と理屈っぽい山野と親友同士でこうも対照的なスタンスになるのかと思い競馬の奥深さを感じましたね。また世界の名馬シリーズが読みたいので、自分があちらに行くまでに書き溜めといてほしいところです。ご冥福をお祈りいたします。


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