最近やったゲームの雑感

最近プレーしたゲーム「ドラクエモンスターズジョーカー」と「ウィッシュルーム」の雑感。レビューというほど大げさなものではありません。一部にネタばれを含みますので、本文は続きを読むのほうに。

・ドラゴンクエストモンスターズ　ジョーカー
（スクウェア・エニックス、プレイ時間32時間）

エンディング後は少ししかプレーしてませんが、まずは満足の出来。
ストーリーについては、ほぼ最初の時点で予想がつくベタなストーリーでしたが、モンスターズではストーリーは添え物なので、シンプルでシステムの理解に支障を来たさないようなものであれば問題ないです。今作も、そういった意味では合格。ガルマッゾが魔界を開く動機が無邪気なものでいいですね。モンスターになったあとのせりふとかも。主人公と父親のやりとりがもう少しあってもいいとは思いましたが。ドラクエの場合、本編もこのくらいのストーリーでいいように思います。
グラフィックなどはDSの中ではトップクラスのものでしょう。FF3といい、さすがはスクエニです（開発はトーセだけど）。DQ9もこの路線でしょうね。ある程度似たものになるのかな。操作感とかも特に問題はありません。各島間の移動がもっとお手軽ならなお良かったですが。
システムは今作は1、2のように配合を繰り返して強いモンスターを作っていくシステムに戻しています。前作キャラバンハートのモンスターの位階システムは引きずっているようですが、上を目指すための指標として初めて触れる人にとってはいいかと思います。また4体配合などは試行錯誤好きなやりこみユーザーに対する挑戦としては良かったのかな。まったくの無理な配合は無かったようですし。

ただし、問題点はいくつかあります。ひとつはイル・ルカのときのように経験値を大量に得られる場所がないこと。強い子を作るにはある程度親のレベルを上げないといけないのですが、配合の繰り返しに時間が掛かりすぎるように思います。
もうひとつは覚える呪文・技をスキルセットと言う形にまとめたこと。前作は強いプレーヤーがみんな同じ技を持つようになっていたと思いますから、系統にして技のテンプレAS化（BBHかｗ）を避けたかったのかもしれませんので、一概に非難は出来ませんが、いい技を集めにくくなりました。
三つ目は、モンスターごとに能力の上限値を設けたこと。これも、明確にモンスターを（魔王クラスとそれ以外で）差別化したかったのでしょうが、たとえば強いスライムを作って魔王を倒すのがこのシリーズの楽しみ方のひとつだと思うので、それが出来なくなったのは残念。
ただしこれらの問題は中級者以上のものであって、基本的には初心者を意識したつくりなのだろうと思います。その意味では、意図どおりに作られている良作だと考えます。自分にとっては、少し詰めが甘いかな。しかし、合格点の内容でした。

・ウィッシュルーム　天使の記憶
（任天堂、プレイ時間13時間）

典型的な推理物のアドベンチャーゲーム。同製作者の「アナザーコード」と比べると、謎解きよりも推理の側にぐっと寄ってきています。前作は「DSでミステリー｣という売り文句に対する内容としてはややきびしめの評価が多かったので、今作は製作チームがPCで作ってきたような推理ゲームにしてきたようです。その分前作のようなパズルのような謎解きは少なかったですが、個人的にはこれでいいです。ミステリといっても殺人事件ではなく、主人公が探している人物に関係する事実が、関係ないと思われたところから少しずつ漏れ始めやがて核心に至るという内容になっております。

この種のゲームはシステム的に「コマンド総当り」に陥ることが多いのですが、このゲームでは各パートでのキーとなる人物を問い詰める過程で一定の推理をさせることでそれを避けています。考え無しに選択肢を選ぶとゲームオーバーとなりますので、そこに至る過程で登場人物の発言をきちんと咀嚼していくことが必要になります。難しい選択肢は無かったですが、その辺はきちんと作られていました。それが出来ないと主人公とプレーヤが離れてしまっていいものにはならないんですよね。さすがにADV作成の実績のあるところなので、手堅くまとめてきたという感じです。

面白かったのは間違いないですが、ただ、お話としては少し後味が悪いかな。主人公はともかく、ダニングやミラ、ブラッドリーにとっては、あまりハッピーというか救いのある終わり方ではなかったような。2周クリアすると真のエンディングが見られるようなので、そちらをみたらまた感想が変わるのでしょうか。

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現在は「世界樹の迷宮」プレイ中。評判どおりの手ごたえのあるダンジョンRPGです。