競馬ニュース雑感(4/11)

・藤岡康太騎手死去　武豊が追悼「康太の思いを胸に乗っていきたいと思います」

御冥福をお祈りいたします。高知競馬の塚本騎手の訃報があった間もなくJRAでもということで、改めて騎手の危険さについて考えさせられる事故となりました。

正直なところそのレースを見ていた時点では、向こう正面での事故で明確に映されていなかったのであまり重篤なものだとは思っていませんでした。ただその後の報道で伝わってくる内容は想像以上に重そうで心配していました。残念です。

兄の藤岡佑介騎手は、今週は皐月賞のみ騎乗するようです。馬券を買うかどうかは当日の予想次第なのですが、まずは無事に、そして良い結果が出せるように祈っております。

曙死去

・記憶を失った曙さんが涙をボロボロと…元若乃花の花田虎上氏、忘れられぬ思い出と真の友情

曙が亡くなりました。長く闘病生活が続いていてもう先が長くはないと言われてはいましたが、どこかでまた復活することを願っていました。

一人横綱を張っていた時代の曙は出脚とつき押しの威力で本当に強かったです。粒ぞろいの二子山勢に一人で立ち向かい負けなかったわけですから。貴乃花の本格化と自身の巨体化で上半身と下半身のバランスが悪くなってからは貴乃花に勝てなくなっていきましたが、それでも引退まで優勝できるだけの力は維持していたのです。貴乃花の光に対して影になってしまっていますが現役時代を通してみても上位の横綱であることはまちがいありません。

レスラーとしてもそのパフォーマンスや人望は変わりませんでした。格闘家時代は……まあ、そうせざるを得ない事情もあったので。

若貴を相手に悪役のポジションを当てられ、とりわけ不当な評価をされることもあったので個人的には曙にかなり肩入れしていました。ある評論家が千代の富士の睨みを威厳と評し曙のそれは品がないと評しているのを見て、何が違うのかと思っていました。そのあたりから横綱の品格など糞食らえだと考えだしたのですがそれは今も変わってはいません。徐々に世間の評価を好意的なものに変えていったのは彼の土俵内外での努力の甲斐だったと思います。

本来は親方として協会に残りたかったはずで、曙がしっかり面倒を見た高見盛というのをみたかったのですが、いろいろあって叶いませんでした。本来は、こういう人が協会に残れるべきだと思うのですけどね。相撲協会もいろいろ改革は進んでいますが、年寄株の問題はまだやることはあるはずです。

いろいろとっ散らかってしまいましたが、自分の相撲ファンの歴史の中でも大きな位置を占める横綱でした。御冥福をお祈りいたします。