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まんがタイムきらら独立創刊20周年と当時の雑感とか [その他]

まんがタイムきららが独立創刊から20年ということで記念号でした。まあ、増刊時代の創刊は2002年5月でしたので、それから1年半たっての独立創刊ですが。それでももうそんなに経つんですね……。20年ですか。




流石に当時の本誌自体はもう残していないし、初期の頃の単行本もかなり手放してしまったのですが(10年くらい前にリフォームした頃まではあったはず)、まだいくつか残していました。増刊での創刊号のラインナップを見たときに「ばんがいち」で非エロで面白い作品を書いていた新条るると太田虎一郎の名前があり、芳文社でどんなものを書くのだろうと思って興味を持ったのできららも即買いしたものです。まあ、古参アピールをしてもしょうがないのですが。

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新条るるが芳文社ともめて連載を引き上げてしまったのはもったいなかったです。Love Me Do、期待通りに面白かったんですけどね。


90年代から4コマ漫画誌をよく読んでいましたのできららも創刊から手に取りましたけど、コンビニの書籍コーナーの一角を占めながら女性向けやマンネリと言われてくすぶっていた4コマ誌(=芳文社と竹書房)の若者需要開拓競争の一つという認識ではいました。とりわけ90年代は芳文社はそうした面で竹書房に遅れを取っていた印象で、また「あずまんが大王」という新興勢力からの特大ホームランを食らうなどして苦しんでいたこともあり、正直なところ奇策の類だと思っていました。

読んで思ったよりずっと面白かったので継続して読み続けましたが、アニメ化などの大きな当たりを引いて一ジャンルを形成するところまで行くとは思っていませんでしたね。初期は芳文社の4コマ誌で若者向けに書けそうな人がいる一方で、一方で四コマの経験のなさそうな18禁の作家に好きに書かせたりと初期の頃は方向性がまだ定まっていませんでしたが、前者に属する海藍のトリコロが最初のヒットになったあたりで女の子同士の日常もの的な方向性が徐々に定まったように思います。そこに多様な作家が流れ込んできたため、非常にバラエティに富んだ雑誌になっていきました。

長い間にきららに載る作品の傾向も少しずつ変わってきていて、とりわけ00年代には多かったゆるいラブコメが減ってきたこともあって最近は初期ほどきらら系をバカバカ買い漁るようなことはなくなりましたが、いまでも散発的にツボにはまる作品はあるので引き続き読み続けていくとは思います。


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