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箱根駅伝雑感 [その他]

第98回東京箱根間往復大学駅伝競走 アスファルト217,100m

1:青学大 10:43:42(大会新)
2:順天大   10:51
3:駒沢大   11:15
4:東洋大   11:17

往路優勝:青学大
復路優勝:青学大(復路新)


今年の箱根駅伝は1区吉居の快走で幕を開けました。近年スローペースで展開する事が多かった1区で5キロ過ぎからハイペースで独走し16年ぶりの記録更新で40秒近い差をつけたのは見事としか言いようがなく、今大会の中央大の躍進を決定づけました。
2区は駒大田澤がイェモン・ヴィンセントを筆頭とする外国人勢を相手に区間賞。記録には届きませんでしたが、目下学生ナンバーワンの実力をいかんなく発揮しました。この時点では優勝候補筆頭駒沢のレースになるかと思わせましたが、3区で失速。ここでトップに立ったのが青学の1年太田でした。東京国際の丹所に区間賞は譲りましたが、区間2位の快走。このあと5区に起用された若林も監督の期待通りに区間3位と好走し、歴代2位のタイムで青学大が往路優勝となりました。

復路に入ると序盤速く入った影響で山下りの途中で一時順天大、駒大に1分程度詰められましたが、不安を感じさせたのはわずかにここだけ。坂を下りきったあとに取り戻すと、故障で不出場とも言われていた岸本、佐藤が区間1位、4位で差を広げ、9位中村、10区中倉が区間新で後続をちぎり捨てました。結局10時間43分42秒の歴代最高記録で11分差の圧倒的な優勝を果たしました。

2位争いは順天堂が制し、3位は終盤大幅に順位を上げてきた東洋をかろうじてしのいだ駒沢。シード争いは中央と法政がシード復帰、全体通して振るわなかった早稲田と最終区でブレーキになった東海がシード落ちとなりました。


青学の選手起用に選手が全員トラブルなく応えた結果、大会新記録での大楽勝。まあ、恐れ入りましたとしか言えません。若林の山登りには不安もあったでしょうし岸本、佐藤が使えないかもしれないということころから青学苦戦の可能性もあったはずで、この結果は予想外ではあったのですが、正直なところレースとしてはつまらない年になりました。スキがありませんでしたね。

一方で東海大が史上初めて11時間切ってシード落ちということになりましたが、6位までは昨年の優勝タイムを上回っており、13位までが昨年3位のタイムを上回っています。厚底シューズの影響やコンディションの違いはあるのでしょうが(といっても復路はゆるい向かい風だったので決して楽なだけのコンディションではなかったと思います)、各校のレベルアップが伺えます。

大迫がオリンピックでも善戦し、箱根から世界への掛け声は決して日テレだけの謳い文句だけでなく、ついに実質が伴ってきました。それは当ブログの箱根の振り返りでも何度か触れていますが、箱根駅伝の隆盛による選手の裾野の拡大とそれによる学生のレベルアップに支えられているものだと思います。なんとかこの流れを社会人も巻き込む形で盛り上がって欲しいです。ファンとしても、他のレースも見ることで支えていきたいと思います。


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