SSブログ

東京優駿雑感 [競馬]

好天に恵まれたダービーになりました。馬場的にも内が荒れているという感じはなく、スローになると前が止まらなそうな印象でしたが、4レースの3歳未勝利芝1600で1分32秒8とか速いタイムが出ていたので高速決着も予想されました。

予想としては皐月賞の切れ味は一枚上と見ていたのでソールオリエンスで仕方ないかなと思っていました。ただ馬連馬単にオッズの差がないので馬連に。相手は皐月賞組では先行して粘ったタスティエーラ以外は厳しいかなと思い、あとは青葉賞組とホープフルに勝ったドゥラエレーデあたりを相手に。

レースはスタート直後にドゥラエレーデがつまずきジョッキーが落馬する波乱で始まりました。逃げる可能性もあったドゥラエレーデがいなくなりパクスオトマニカがスローに落として逃げます。1000m通過は60秒2でしたが後続が追いかけないためその後もハロン12秒台中盤のラップが並びペースが上がりません。おそらく2番手以降は2秒くらいは離されていたとおもいます。ホウオウビスケッツやシーズンリッチを前にタスティエーラは4番手、すんなり前目につけたソールオリエンスはそのあと、スキルヴィングは中団やや後ろから。

流石にスローということで中団より後ろにいたスキルヴィングやハーツコンチェルトなども徐々にあがりつつ直線へ。パクスオトマニカがいっぱいになるとその少し外からタスティエーラが抜け出します。これを追いかけるソールオリエンスですが差はなかなかつまらない。これにそとからハーツコンチェルト、内を継いてペラジオオペラが追いかけますが前には届かない。結局、タスティエーラが最後まで抜かせず、90回目のダービーを制しました。

スローのあがり勝負になりました。上がり3Fはタスティエーラはは33秒5を記録しています。結果的にスローでの上がり勝負になったということを考えると、皐月賞で唯一先行勢で入着した地力がものをいったように見えます。ソールオリエンスも33秒3なのでかなりの脚を使っていますがこれだけみんな脚を残していると差を詰めるのは難しかったでしょうね。エフフォーリアのときのように内を差されたわけではなく横山武史としてはしっかり騎乗できたと思いますが、結果的に展開に泣いた感があります。ハーツコンチェルトは3角で進出した判断が良かったですが決めては及ばず。ペラジオオペラは一番決め手を発揮しましたがやはり中団の後ろ辺りから差し切るのは難しかったでしょう。

スキルヴィングはハーツコンチェルトと同じような動きをしていたようにみていたのですが、直線に入ると伸びを欠き残り300mくらいでルメールは追うのをやめていました。ゴールしたもののすぐに下馬、ルメールが心配そうにそばに付いていたのですがその後意識をなくしたのか倒れました。診断は急性心不全ということで死亡が発表されています。この手の事故はそれなりの頻度で発生しているわけですがダービーという舞台で多くの観衆の前で起きるとなんとも言えないものがあります。ご冥福をお祈りします。なおTwitterやYoutubeには動画が流れていると思いますがそれなりにきつい状況ですので、視聴する場合にはご注意ください。

勝ち時計2分25秒2はオークスより2秒遅く、一方でドゥラエレーデの落馬などもありペースも本来考えられていたようなものではなかったため評価が難しいレースになりました。ただ事情はどうあれ現時点で他の世代を凌駕するようなレベルではなさそうに思います。このあとの各馬の成長や上がり馬の登場に期待しましょう。


コメント(0)