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野球ニュース雑感(12/8) [野球]

【こんな人】現役ドラフトでロッテ移籍の西武愛斗 群抜く右翼守備と誰かのために動ける青年

2年目となる現役ドラフトが開催され、ライオンズが放出したのは愛斗でした。守備はいまでもゴールデングラブを取れるくらいにはうまく、走攻についても素質は高いと思うのですが、70試合以上に出場してフォアボールが3(うち敬遠2)というくらい四球は選べず、外のボールにくるくると手を出す有様はファンの嘆きを招いていました。走塁ミスも割と多い印象です。素材は高くてもそれを動かす野球頭に成長はみられず、シーズン後半の起用法を見るとその辺で見切られたように思われます。私も正直これ以上は難しいのかなと考えていました。

ただまあ、やっぱり素材はもったいないと思うので、悪癖を矯正し開花させられなかったライオンズのスタッフがだめなのか、他球団でもだめなのかは確認したいところではあります。新天地で花開いてほしいと願っています。

一方でライオンズが指名したのはカープの中村祐太でした。セ・リーグもウエスタンもちゃんと見ていないのでなんとも言えませんが、ファームでの成績は優秀です。いかにも渡辺GMの好きそうな投手で、そういう選手をここ数年何人か拾ってきてはあまりうまく行っていない気もしなくはないですが、森脇・佐々木が故障で中継ぎに余裕はなくチャンスは多いと思いますので頑張って欲しいですね。

Twitterを見る限り愛斗の放出に賛否両論あります。ライオンズだけでなく他球団でもその結果に割り切れないファンも当然出ているでしょう。ただ、そのチームでは出場機会は難しくても他球団で指名してくれそうな選手を現役ドラフトの放出リストに上げるのは、現役ドラフトの理念にも戦略的にもかなっているはずです。阪神あたりもそのように動いているように見えますが、各球団がきちんと「いい選手」を交換しようとするなら活性化するでしょうし、こうしたなかから細川や大竹のような成功例が毎年出てくるのなら、この制度も機能して生き残っていくように思われます。性急に要不要を判断するのではなく、数年見守っていきたいところです。


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