SSブログ

稀勢の里引退 [その他]

稀勢の里が引退!横綱ワースト8連敗…ついに決断

ついに引退を決断しました。重たい決断だったとは思いますが、やはり少し遅かったなと思います。

会見でも故障についてあまり語らなかったため、原因となった怪我の程度がどのくらいだったのかはよくわかりませんが、ただ得意の左も使えず、加えておそらくは稽古不足のため足腰も弱っていたのでしょう。最晩年は無残な相撲を見せることになってしまいました。ただ、あの時点での横綱昇進は翌場所の優勝で間違いではなかったことを証明しましたし、弱い横綱ではなかったと思っています。怪我がなければと思うのですが、後世は残した数字で判断するでしょう。悲しいことですが、それもまた本人の選んだ道です。

怪我を押して優勝したことは貴乃花の晩年の反省を生かせなかったかと思う半面、あそこで出場したこと(またその後も全休ではなく中途半端に途中休場を繰り返したこと)は彼の責任感の表れであり、また大関横綱と常に昇進基準が甘いと言われてきた稀勢の里にとって連続優勝で昇進の正しさを証明する最後の機会でもあったはずで、強行出場という判断に傾いてしまったのかなと思わなくもありません。本来はそれを親方が止めるべきだったのでしょうが、親方への一問一答を見る限り、隆の里の死去を受けて引き継いだあとほとんど指導しているようには思えず稀勢の里本人が判断していたように見受けられます。適切な指導ができなかった隆の鶴の責任は問われてしかるべきでしょう。ただ、隆の里が生きて指導していたら早々に引退させたかもしれませんが、一方で隆乃若や若の里が大成しなかったように、その場合の稀勢の里はおそらく横綱にはなっていないと思うので隆の里ならよかったというのも私は違うと思います。

大関になる直前の隆の里の死から自分で考えて横綱になり今に至ったのであるならば、その得難い経験を親方として次代に伝えてほしいです。(完全ガチと言われているとはいえ)横綱としては汚れてしまった成績を拭うためにも、いい弟子を育ててほしいと思います。私としては長い間ネタ的に扱って観戦してきましたが、期待の若手が時間はかかったものの横綱まで上り詰めたことは立派だったと思います。無残な失速で旭天鵬の優勝を許した場所に感じた「こいつは優勝できずに終わるかも」という予測は覆してくれました。お疲れ様でした。まずはゆっくり休んでください。


コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。