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競馬ニュース雑感(6/20) [競馬]

ダート適性馬の目標競走が不足 中央、地方を越えて覇を争う3歳ダート3冠路線構築を/創設趣旨

記事を見てびっくりしました。日本競馬にとって大きな変更だと思います。

2,3歳のダート戦線について路線を整備し、特に羽田盃、東京ダービーを交流競走としたうえで、ジャパンダートダービーの開催時期を10月とすることで三冠競争を形成すること、また兵庫CSは1400mとし短距離馬の目標レースとするなどが発表されました。兵庫CSもいずれはJpn1に昇格させることを視野に入れているのでしょう。

これで芝の三冠+NHKマイルCに倣ったようなダート三冠が整備されるわけですが、羽田盃、東京ダービーの中央馬への開放で三冠競争がすべて大井で行われることになります。そのあたりに長く地方の盟主を自認する大井の思惑を感じなくはないのですが、東京ダービーの中央への開放は南関東の関係者には反発もありそうで、開放の方向でよくまとめたと思います。賞金から見てもJDDではなく東京ダービーが頂点という体系になりますが、開放されるのであれば伝統ある東京ダービーこそダートのダービーになるのは自然なことかもしれません。

ダートの路線拡充はかねてからファンまで含めた各方面から期待されていましたし、中央が整備する意向を見せないので生産界から地方競馬に対して要望があったのかもしれません。3歳春までの大レースが芝に偏っていることで、母系の適性にかかわらずどうしてもそちらを意識した配合をする必要がありますし種牡馬やセールでの上場馬の価値もそれに基づいています。ダート三冠を頂点とする路線の整備はダート馬の価値を上げることになるので、日本の馬産が変化するきっかけになるでしょう。

また、交流競走ではJRAの枠が絞られる以上、ダート三冠路線を狙って最初から各地に入厩、あるいは出走できそうな状況になった時点で地方への転厩なども増えそうで、このところの馬券売上の好調で賞金が上がってきている地方競馬への入厩数もさらに増えることも考えられます。南関東や兵庫だけでなく各地の地方競馬にも徐々に波及していくことになります。

90年代にダートグレード競走ができてから、こういうダートのチャンピオンシップを夢想していた人は無数にいたと思います。30年かかってついに路線が整備されることになります。地方競馬が好況に沸く今しかできないでしょう。この取組は評価したいですし、開催が楽しみです。ダートグレード競走の創設に関わった山野浩一も天上で喜んでいるのではないでしょうか。


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