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オークス雑感 [競馬]

まあ、すっきりとしないレースとなってしまいました。後味が悪いです。

東京11R 優駿牝馬(Jpn1:第69回オークス/Japanese Oaks)
1:トールポピー      55池添     2.28.8
2:エフティマイア     55蛯名正    アタマ
3:レジネッタ        55小牧     1.1/2
4:ブラックエンブレム   55松岡      クビ

雨は午前中には上がって、馬場は稍重。ただ、未勝利戦の芝2000や9Rの芝1600を見る限り、2秒程度は遅い馬場というところ。その中で1000mの通過が61秒4というのは、少し速いペース。エアパスカルなどが位置争いをした2F目が10秒6と速く、その後ペースは落ちたものの先手を取った馬たちには厳しくなりました。
直線に入ってからは中位あたりにつけた馬の追い比べになり、外目から内によれつつ一気に脚を伸ばしたトールポピーが、追いすがるエフティマイア、レジネッタを抑えて優勝となりました。突き抜けたときの脚色は目覚しく、2歳女王の力を見せ付けました。兄フサイチホウオーはこの時期には成績を落としましたが、妹は再び世代の頂点に立ちました。前走をフロック視されたエフティマイアは、そんな声を払拭する好走。レジネッタも距離の不安を覆す健闘でした。

…と、ここまでは冷静に書いて、と。とりあえず、オディールをPOGで指名し、今日は5桁の金額をオディールに突っ込んでいることを前提とし偏っている可能性を踏まえて以下の文章は読んでください。

オディールは5着。トールポピーの内斜行で大きな不利を受けました。それでいて上がり3Fは最速ですから、これがなければ間違いなく3着はあったでしょう。馬も良くがんばったし、安藤の位置取りもよかったとと思いますので、残念でなりません。とりあえず距離への不安は払拭できました。母よりも成長しているようだし秋に向けてまたがんばって欲しいものだと思います。

正直なところ、トールポピーが降着に至らなかったのは不満です。パトロールビデオを見る限り、オディールだけでなく、レジネッタ、ソーマジック、マイネレーツェルも不利を受けています。そのどれも、追い出すタイミングでのカットでした。しかも、池添はおそらくは想像以上に良い手応えに酔って右ムチを入れ続け、周囲を全く見ていません。ゴール後の派手なガッツポーズは自覚がなかったことの証左でしょう。カワカミプリンセスの降着と同様の事例だと思うんですが、あのときはヤマニンシュクルの故障がありました。その差でしょうか。

今回の処分は降着にはならないものの、騎手は騎乗停止1週間となりました。JRAの発表では走行妨害にはいたらないが危険走行にあたるとのこと。周囲を見ていなかったことを持って危険走行といってるんでしょうが、勝負どころで軒並み脚の残っている馬がふさがれているのに、走行妨害がないというのはどうなんでしょう。騎手が立ち上がったり、馬が故障するのだけが走行妨害ではないと思うんですけどね。パトロールビデオの公開などJRAの改善も進んではいるのですが、説明不足の感は否めません。

こういう走行は良くあることではあるのですが、結局のところこうしたときの説明不足が余計に不信感を増す原因なんですよね。もっと詳しく処分の内容と審議の結果を公開して欲しいものです。


さて、ゴール直後は満面の勝ち誇った表情で派手なガッツポーズの池添騎手でしたが、ゴール後向こう正面で安藤に何か声をかけられたところで少し戸惑いの表情を見せ(おそらくそこで斜行を指摘されたのでしょう)、帰ってきて検量室の乾いた空気で重大さに気付いたのでしょう(騎手が誰も声かけてなかったし)。おそらくは審議中にかなり怒られたと見え、勝利騎手インタビューではさすがに神妙な表情でした。しかもそのあとイベントでレース回顧させられたようで(しかも空気の読めなさそうな「みんなのケイバ」の出演者とともにw)。バツゲームのような落差。オークス騎手の名誉と進上金650万の代償に、かなりの傷を心に負ったと思いますので、今後はさらに精進してほしいものです。
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