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競馬ニュース雑感(11/7) [競馬]

・ブリーダーズカップ

F1予選と並行してグリーンチャンネルWebと某所で配信されていた海外中継のミラーリングで見ていました。GCは馬券売るレースしか流さないのでこうしていたんですが、結果的にはファインプレーでしたね。

最初に流れていたのがBCダートマイルで、ジャスパープリンス、ピンチャンとも3角からもうついていけず、やっぱり日本馬に米国のダートは厳しいよねと思っていたのが後の伏線になります。

続くフィリー&メアターフ。ラヴズオンリーユーは勝機もあるかなと思ってましたが、4角で下がり始めたように見え厳しく感じていたところ、直線で巻き返し馬群を割って突き抜けて1着。日本馬として史上初のブリーダーズカップ制覇となりました。あんなに嬉しそうな川田騎手を見たのは初めてのような気がします。よく間を割ることを決断したと思いますし、日本人騎手初のBC制覇の要因として評価されていいでしょう。また矢作厩舎もしっかり仕上げたと思います。

次はスプリント。海外遠征でおなじみマテラスカイは今回はハナを切れず3番手追走から直線手前で後退。しかしここから踏ん張って5着に入線しました。もっと負けるかのように見えたので、勝ち馬から4馬身程度に粘ったのは健闘だと思います。米国のダート、それもBCでの入着は十分評価できる、とこの時点では思っていました。

次がマイル。ヴァンドギャルドは先行争いについていけず、直線に入っても伸びず後方のままに終わりました。ドバイターフで2着だったこともあり日本プールでは4番人気くらいでしたが、向こうでは最低人気に近いくらいだったので、まあ向こうの評価が正しかったのでしょう。体調面がどうだったかわかりませんが、厳しい結果でした。

そして、日本勢では最後の登場となるマルシュロレーヌが出走したディスタフ。これまでG1級では実績がありませんでしたし矢作厩舎ということで正直ラヴズオンリーユーの付け馬的なイメージでした。レースは4Fの通過が44秒94(米国では日本と違いゲートが開いたところからタイムを計測するので日本の計時にあわせるとさらに0.5秒位早いイメージ)と超ハイペース。最初はそれについていけないのかと思っていましたが前が止まるのに合わせて徐々に上がると直線で先頭に。後続が迫ってきますが、何と最後まで抜かせない。鼻面を合わせた際どいゴールになりましたが、海外の実況は自信があったのかマルシュロレーヌ優勝と断言しマーフィーのインタビュー。程なく確定し、F&Mターフにつぐ日本馬2勝目、史上初の米国ダートG1優勝をブリーダーズカップで成し遂げるということになりました。


ラヴズオンリーユーの優勝でかなり満足していて、DMMの一口クラブがブリーダーズカップで優勝するとか最初の募集時に言ってたら頭おかしい扱いされてただろうななどと考えていたのですが、それが霞むくらいディスタフの優勝は衝撃でした。ラニやマスターフェンサーの活躍で真面目に目指せば凱旋門賞よりも早くアメリカダートで勝てるのではと考えたことも合ったのですが(→)、それも実績と適性あって初めてと思っていたので、Jpn1勝ちもないマルシュロレーヌで成し遂げるとは思いもしませんでした。

今日の2勝はそれぞれ矢作師のもの。日本人の調教師として空前の実績を打ち立てました。西海岸なら勝負になるとかねてから言っていたようで、その識見や調整などが全て噛み合ってのものでしょう。インタビューでもう死んでもいいとか言ってたみたいですが、そんなことを言わずまだまだ活躍していただきたいものです。そして、かたやディープインパクト、かたやオルフェーヴルの産駒の勝利。サンデーサイレンスの血を引く馬で北米の最高峰に凱旋できたのは、間違いなくかつて「種牡馬の墓場」と揶揄された日本競馬の到達点と言っていいでしょう。


ディスタフはマルシュロレーヌが先頭にたった時点で「おい、勝っちゃうぞこれ、本当に勝っちゃうぞ」の思いながら見てましたが、海外の中継をリアルタイムで見ていて本当に良かったです。興奮がなかなか収まりませんでした。これを売らなかったJRAwww、そして生中継しなかったグリーンチャンネルwww、と思いますが前者は農水大臣の発売指定がないため法制上販売できず、後者は馬券売れない以上放映権が手が出なかったのでしょうから同情の余地がありますが、今後はこういうことがないようにしてほしいと思います。おそらく放送権などの関係でレース直後に結果を言うことができずグリーンチャンネルの出演陣が大混乱をきたしていましたが、グリーンチャンネル見てた人全員がリアルタイムで共有できなかったのは、グリーンチャンネルだけでなく日本競馬の損失だったと思うので。まあ、馬券売ってても自分には絶対マルシュロレーヌは買えなかったと思いますが。


ラヴズオンリーユーには申し訳ないけど、やはりディスタフのマルシュロレーヌの優勝は衝撃でした。こんなに興奮したのは(しかも馬券買ってないのに)本当に久しぶりで、早起きしていいもの見れてよかったと思います。おそらくは出資者の自己負担もそれなりにあったであろう(クラブの出資契約では、一口馬の海外遠征の際は遠征費の応分の負担を会員も求められ、拒否すると出資返上の扱いになることが多い)キャロットには、よく決断したと思いますし、一生自慢できるであろう出資者には祝福と羨ましさがあります。一口やっている人間として、こんな馬に出資してみたいですね。


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