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東京優駿雑感 [競馬]

好天に恵まれたダービーになりました。馬場的にも内が荒れているという感じはなく、スローになると前が止まらなそうな印象でしたが、4レースの3歳未勝利芝1600で1分32秒8とか速いタイムが出ていたので高速決着も予想されました。

予想としては皐月賞の切れ味は一枚上と見ていたのでソールオリエンスで仕方ないかなと思っていました。ただ馬連馬単にオッズの差がないので馬連に。相手は皐月賞組では先行して粘ったタスティエーラ以外は厳しいかなと思い、あとは青葉賞組とホープフルに勝ったドゥラエレーデあたりを相手に。

レースはスタート直後にドゥラエレーデがつまずきジョッキーが落馬する波乱で始まりました。逃げる可能性もあったドゥラエレーデがいなくなりパクスオトマニカがスローに落として逃げます。1000m通過は60秒2でしたが後続が追いかけないためその後もハロン12秒台中盤のラップが並びペースが上がりません。おそらく2番手以降は2秒くらいは離されていたとおもいます。ホウオウビスケッツやシーズンリッチを前にタスティエーラは4番手、すんなり前目につけたソールオリエンスはそのあと、スキルヴィングは中団やや後ろから。

流石にスローということで中団より後ろにいたスキルヴィングやハーツコンチェルトなども徐々にあがりつつ直線へ。パクスオトマニカがいっぱいになるとその少し外からタスティエーラが抜け出します。これを追いかけるソールオリエンスですが差はなかなかつまらない。これにそとからハーツコンチェルト、内を継いてペラジオオペラが追いかけますが前には届かない。結局、タスティエーラが最後まで抜かせず、90回目のダービーを制しました。

スローのあがり勝負になりました。上がり3Fはタスティエーラはは33秒5を記録しています。結果的にスローでの上がり勝負になったということを考えると、皐月賞で唯一先行勢で入着した地力がものをいったように見えます。ソールオリエンスも33秒3なのでかなりの脚を使っていますがこれだけみんな脚を残していると差を詰めるのは難しかったでしょうね。エフフォーリアのときのように内を差されたわけではなく横山武史としてはしっかり騎乗できたと思いますが、結果的に展開に泣いた感があります。ハーツコンチェルトは3角で進出した判断が良かったですが決めては及ばず。ペラジオオペラは一番決め手を発揮しましたがやはり中団の後ろ辺りから差し切るのは難しかったでしょう。

スキルヴィングはハーツコンチェルトと同じような動きをしていたようにみていたのですが、直線に入ると伸びを欠き残り300mくらいでルメールは追うのをやめていました。ゴールしたもののすぐに下馬、ルメールが心配そうにそばに付いていたのですがその後意識をなくしたのか倒れました。診断は急性心不全ということで死亡が発表されています。この手の事故はそれなりの頻度で発生しているわけですがダービーという舞台で多くの観衆の前で起きるとなんとも言えないものがあります。ご冥福をお祈りします。なおTwitterやYoutubeには動画が流れていると思いますがそれなりにきつい状況ですので、視聴する場合にはご注意ください。

勝ち時計2分25秒2はオークスより2秒遅く、一方でドゥラエレーデの落馬などもありペースも本来考えられていたようなものではなかったため評価が難しいレースになりました。ただ事情はどうあれ現時点で他の世代を凌駕するようなレベルではなさそうに思います。このあとの各馬の成長や上がり馬の登場に期待しましょう。


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優駿牝馬雑感 [競馬]

基本的に中穴狙いで圧倒的人気の馬はまずは無理やりでも外そうとするのですが、正直なところリバティアイランドで仕方ないという気持ちでした。前走の内容や追い切りなどを見ていても、世代の中では図抜けているという印象です。

レースはライトクオンタムが逃げ、キミノナハマリアやラヴェルなどが追いかける展開。リバティアイランドはそれらを見ながら内目の6,7番手。ハーパーやシンリョクカなどはその後。コナコーストは後方から。2F目が10秒5と早くなりましたが、その後は12秒前後のラップが並ぶ展開で1000m通過は60秒0。ここまでは決して速いペースではなかったように思います。

しかし、その後6F目から10F目まで12秒0が並ぶ異様なラップが並び、力の足りなかった馬は後退していきます。その中でラヴェルがまず内目で抜け出して粘りますが、外に持ち出したリバティアイランドが徐々に進出し残り300くらいで先頭に並びかけます。そのあとは離す一方。2番手争いは粘るラヴェルをハーパーが交わし、後方からドゥーラが追い込んできますが、リバティアイランドは遥かに前。結局6馬身差をつけての圧勝となりました。

ハーパーは桜花賞の内容がそれなりでしかなかったので軽視していたのですが、ハーツクライの仔らしく距離伸びて良くなりましたね。ドゥーラは追い込み馬の中でひときわいい脚を見せました。展開的にはそう向いたわけではないと思うので、大健闘だったと思います。ラヴェルはよく踏ん張ったと思います。リバティアイランドを唯一破った経験のある馬としてそれらしいところを見せました。

リバティアイランドは直線かなり内に刺さっていました。脚色が違うのであえて進路を矯正してまっすぐ走らせる必要もなかったのでしょうが、あるいは2400は少し距離が長いのかもしれません。しかしそれでもこれだけの圧勝で、現時点では文句のつけようがありません。同世代だけでなく世代をまたがっても名牝であることは間違いなく、引退時に歴史的名馬と言われる可能性も十分あります。この先が楽しみです。


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ヴィクトリアマイル雑感 [競馬]

天候は小雨ではありましたが、さほどの影響はなかったように思われます。最内からロータスランドが逃げ、ソダシが2番手。スターズオンアースもそれを見ることができるような位置に。ナミュールは中団やや後ろ。800m通過は46秒2で、600-1000のラップが12.0-12.3と落ちたあたり、ある程度前にいる馬たちは楽ができたのではないかと思います。

その結果内ラチ沿いにロータスランドが粘り、外目に出したソダシが並びかけます。この2頭の後ろからスターズオンアースが追いかけますが、両馬の間のあいた場所を抜けるかと思ったところ伸びを欠き外に持たれます。一方で中団で機を伺っていたソングラインがその間を一気に割って伸びてきました。ロータスランドは残り150くらいでいっぱいとなり先頭に立ったソダシとソングラインの争いになりましたが、ソングラインが伸び勝って優勝。スターズオンアースはジリジリ伸びましたが1馬身差くらいの3着まで。

ソングラインはセントウルSもサウジのレースもいいところがなく、ちょっと軽視していましたが今日は鮮やかな差しを見せました。苦もなく馬群を抜けられたことに運があったとは思いますが復活の気配があります。ソダシはもう少し内を回れていればと思いますが直線へ向けての進路取りは馬場をみてコースを選んだ結果でしょうか。強い内容だっただけにもったいない2着。スターズオンアースは今となっては2000くらいのほうがいいのかもしれませんね。3着は確保しましたが伸びは案外でした。ナミュールは7着、スタニングローズは12着。どちらも(特に後者)本調子ではなかったのかもしれません。




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NHKマイルカップ雑感 [競馬]

朝から雨が降っていましたが本格化したのは午後。馬場としては稍重発表でしたが9Rの3勝クラスのマイル戦は1分33秒3で例年より1.5秒ほど遅く、重に近いくらいの含水はあったかもしれません。

本命はダノンタッチダウンにしていました。パドックでは仕上がっているように見えたので巻き返せるのではないかと思っていました。まあ道悪はなんとも言えないところでしたが。

フロムダスクやオールパルフェが前に行き、セッション、ユリーシャ、シングザットソングなどがついていく形となり2F目の10秒6を含み前半4Fは46秒3。今日の馬場では早かったのでしょう。先行勢は総崩れになりました。

直線に入ると外目からまずダノンタッチダウンが上がってきます。カルロヴェローチェもついてきますが伸び脚はさほどではなく後方勢に捉えられました。内からシャンパンカラー、馬場中程からオオバンブルマイが差してきて先頭争い。これにシャンパンカラーが決着をつけたところに大外からウンブライルが追い込んできますが頭差届かず。シャンパンカラーが戴冠しました。ダノンとカルロはこれら3頭のあとの4,5着。朝日杯馬ドルチェモアは前目につけたことが仇となったのか失速し12着。

今日はペースと位置取りで決まった感があります。そのなかでも後方内目につけてうまく抜け出してきた内田博幸がうまく乗ったと言っていいのではないでしょうか。ウンブライルは素晴らしい末脚でした。あと少し距離があれば逆転していたでしょう。オオバンブルマイはこの2頭にはやや劣り、ダノンとカルロは展開的に悲観する内容ではなく、どこかで逆転の目もあるのではないでしょうか。ただし現時点で上位馬が古馬を相手に勝負ができるかどうかはまだ判別し難いと思います。

ニュージーランドTが昨年に続きトライアルとして機能し、上位馬がこのレースの上位に来ました。ここ数年グレード降格問題がくすぶっていた同レースのG3降格は、大幅に遠のいたと言っていいのではないでしょうか。


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競馬ニュース雑感(5/3) [競馬]

騎手控室にスマホ持ち込みネット閲覧、調整ルームで通話も JRA若手6人騎乗停止

5月13日から30日間(開催10日間)の騎乗停止となります。
調整ルームなどに入ったあとの外部との通信禁止は、競輪やボートなど他の公営競技も含め競技の公正のために行われているもので、八百長などの撲滅のためにルールとして成立してきた歴史がある以上競技にかかわる人間としては遵守すべきルールです。公営競技は後ろに投票を背負っているわけで、それを蔑ろにするルール違反には厳罰がくだされるということになります。レースでの走行違反の騎乗停止より重くなるのはそういう理由です。

1年目、2年目の騎手ばかりですが、正直競馬学校で叩き込まれているのではないかと思うのですが、どうなんでしょうね。最近はその辺の指導が雑なのでしょうか。あと今村と通話していた角田河を除く5名は女性騎手ですが、男性の方はどうなんよ大丈夫というのもありますが、この偏りは女性騎手だからということで荷物等の検査や調整ルーム入り後の管理が甘くなっているんじゃないかという疑念を抱かせます。JRAとしては重く見て対策にしっかり取り組む必要のある事件でしょう。


トレセンや調整ルームのあり方がだんだん時代に合わなくなってきているのは間違いないのですが、投票券売上で食っている以上その公正に疑義を抱かせる行為は厳しく咎められる必要があるかと思います。今回の騎乗停止に同情の余地がないのはこの競技のプロとしての意識にかけているからです。そうした点を後回しにできるのは、入場料と広告とステークスマネーだけでレースが運営できるようになってからでしょう。

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天皇賞(春)雑感 [競馬]

昨日から雨が降っていましたが今日はやんでおり天皇賞の頃には稍重に。条件戦のタイムを見る限りさほど良馬場と遜色はないように思われました。ただ実際には多少時計のかかる馬場だったようです。
予想としてはアフリカンゴールドの逃げ宣言についていくタイトルホルダーがおり、アスクビクターモアも前に行くことでハイペースになりそうということから、その後ろ辺りからペースを活かせそうな馬、とくに10キロ減でやけに馬体がよく見えたディープボンドを中心にしました。

レースは実際そうした予想通りに展開し、まずはタイトルホルダーが押して先頭に立ちましたがこれをアフリカンゴールドがかわし、アイアンバローズやアスクビクターモアがついていきます。1000m通過は59秒7とやや早め。2周目に入って早々にアフリカンゴールドが後退しタイトルホルダーが先頭になりましたが、3角でアスクビクターモアやアイアンバローズが並びかけると一気に後退。ここにディープボンドが手応えよく迫ってきます。ここ数戦は見られなかった力強い走りで直線に入ると先頭に。このまま押し切れるかと思いましたが、更にその後ろから追いかけてきたジャスティンパレスが差し切って優勝となりました。ディープボンドは2着は守り、3着は外から追い込んできたシルヴァーソニックでした。タイトルホルダーは4角で騎手が下馬し競走中止。

ジャスティンパレスは前のハイペースを中団で見つつ無駄なく抜け出せる位置取りをキープして差し切りました。ルメールの巧みな騎乗ぶりでしたが、馬自体も強かったです。完勝といっていいでしょう。長距離の実績は十分と言っていいと思いますので、今後は中距離での実績を求めていくことになるのでしょう。ディープボンドは久しぶりにらしい走りを見せました。昨年2着の頃の馬体重に戻ったのがよかったのでしょうか。いい走りを見せただけに惜しい(3年連続の)2着でした。勝った馬を褒めるしかないでしょう。シルヴァーソニックは後方からの競馬で3着。昨年はカラ馬が爆走しましたが、今年はジョッキーを背に完走しました。後方からの競馬でのこの結果は力をつけているものでしょう。アスクビクターモアは菊花賞のレースペースが優秀だったのでハイペースでもいいのではと期待していましたが11着と大敗。これを見ると別に前走の負けも騎手のせいではなかったんだろうと思われますね。

タイトルホルダーは跛行による競走中止とのことでした。命に別状はなくてよかったと思います。ただ今後の舵取りは難しくなりそうです。他にアフリカンゴールドが心房細動で中止、トーセンカンビーナが故障で入線後下馬と厳しい競馬になりました。


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皐月賞雑感 [競馬]

一口馬の出走などもあったので朝から中山競馬場にいました。午前中には光が差すようになっていたので馬場も回復するかなと思っていたのですが、9Rから10Rにかけて再度強い雨が振り(おそらく雨量5mm程度かと思いますが)、結局重馬場のままレースを迎えました。その雨が降る直前だった8Rの古馬2勝クラスの芝2000mが勝ち時計2分0秒6(前半59秒2)でしたので、概ね2秒くらいふだんより時間がかかっているくらいの印象です。

本命にしたのはダノンタッチダウンでした。2歳時の内容は勝ちきれないものの資質はこの馬が一番ではないかと考えていたので、追い切りもパドックの様子も仕上がっているように見えたのでその直感に殉じたのですが、3角で手応えをなくして失速しました。これだと仕上がってなかったとしか思えず、陣営も状態について嘘を言っていたとは思わないので、それを見抜けなかったので仕方のないところでしょう。それにしても予想外の惨敗になりましたが、陣営はこの馬立て直せるでしょうか。

グラニットが好発から宣言どおりに逃げペラジオオペラやグリューネグリーンが追いかける展開。タスティエーラがその後ろあたりにいて、その他の有力馬は中団以降。ペースはどうなのかと思ったところ1000m通過が58秒5。今日の馬場では早いペースと思いました。先行勢は4角までは踏ん張りますがそこまで。

おそらくは内側の馬場はあまり良くなかったようで内をついた馬たちは伸びず、外目を回ってまくってきていたショウナンバシットとタスティエーラがまず抜け出してきます。これに更に外からファントムシーフとメタルスピードが追い込みますがタスティエーラには届かない。これで決まったかなと思ったのですが、最後に大外からソールオリエンスが伸びてきて、坂上で一気に交わし去っていきました。


ペースを考えると有力馬の中で一番前から競馬をして他馬を寄せ付けず勝ちそうになったタスティエーラがかなり強い競馬をしていると思うのですが、ソールオリエンスは一頭だけ次元の異なる末脚を発揮しました。先週のリバティアイランドと同様、一頭実力が違ったという印象です。馬場が特殊なのでダービーまで全幅の信頼をおいていいか自信は持てませんが、少なくとも今回の出走馬に対しては勝負付けが終わったと見ていいのではないでしょうか。1番人気のファントムシーフはホープフルSと同じような競馬になった印象です。ダービーでも上位争いはするでしょうが、今日の差は決定的のように思います。メタルスピードは馬場のいい位置を選んでうまく上位に持ってきた印象で津村の好騎乗でしょう。

ソールオリエンスは皐月賞史上初の3戦無敗での制覇となりました。キタサンブラックは初年度産駒のイクイノックスに続き2年目からもG1馬を輩出しました。このあと種付数も牝馬の質もしばらく落ちますが、そのあたりが大幅に向上する23年生まれの産駒がクラシックに出てくる2026年にはどうなるでしょうか。キタサンブラックの父であるブラックタイドの弟であるディープインパクトの産駒たちを凌ぐ産駒実績と父系維持の基礎をキタサンブラックが2年で早くも作り上げつつありますが、どちらが後世に残っていくのか興味は尽きません。まあ、キタサンブラック産駒はブラックタイドの産駒とはまた全然タイプが違うとは思いますが。この辺はサクラバクシンオーの影響なんですかね。



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桜花賞雑感 [競馬]

リバティアイランドでしょうがないかなとも思っていたのですが、スローになりそうなので場合によっては内に詰まったりするのではないかということで無理やり本命にはせず、スローで前目につける馬の中からコナコーストを本命にしました。

馬場がいいとはいえ1000m通過は57秒6と遅くはなく、2番手につけたコナコーストもどうかなと思ったのですが、直線で先頭に立つと逃げ込み体制に入ります。4番手あたりにつけたペリファーニアが追いかけてきて競り合いになり一旦は譲る局面もあったものの差し返し、これで決着かと思われたのですが、後方に控えていたリバティアイランドが大外を一頭だけ追い込んできました。到底届かない差に見えたのですが、最後はきっちり差し切って阪神JFに続く2つ目のG1制覇となりました。同馬の上がり3ハロンは32秒9。極限に近いものでしょう。

おそらくコナコーストもペリファーニアも理想の競馬ができた結果だと思います。通常なら文句なくこの二頭で決まっている内容ですし、自分もそう思った(それが一番あたりが大きかった)のですが、リバティアイランドの実力が二枚くらい上でしたね。また実力を信じて後方に控え続けた川田の判断の勝利でもあると思います。よく焦らずにいられたものです。

ひとまずこの世代の争いは決したと思います。母系はさほど長い距離に向いた血統ではないと思いますが、それでもオークスで後れを取ることはもうないのではないでしょうか。あるいは牡馬の有力馬がいまだに混沌としていますしダービーに行ってみても面白そうですが、馬主がサンデーレーシングだからそれはないかな。いずれにしても将来が楽しみな馬が出てきました。


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大阪杯雑感 [競馬]

そこまで速いペースにはならないんじゃないかと思っていました。それなら比較的前目につける馬たちで決まると思い、本命はヴェルトライゼンデに。ジャックドールはマークがきつそうというのでやや評価を下げ、穴を開けるならダノンザキッドとかポタジェ辺りかなと考えていました。

レースはまずジャックドールが先頭に。外からノースザワールドが行きますがハナを叩くことはなく2番手に。マテンロウレオとダノンザキッドがその後ろ。ヒシイグアスもそのあたりの位置につけ、ヴェルトライゼンデは中団、スターズオンアースはもう少し後ろから。1000m通過は58秒9で、3,4F目が12秒台とジャックドールがある程度楽ができる展開に。5F目から徐々にペースがあがり11秒台のラップが続きますが、序盤で楽ができているので全く止まりませんでした。それでもラスト1Fは12秒5と末脚は陰りましたが、3番手から伸びてきたダノンザキッドに逆転を許さず、最後に追い込んできたスターズオンアースの追撃もハナ差でしのいで、ジャックドールが待望のG1勝利となりました。

ジャックドールは展開面の利があったことは確かで、その意味ではダノン3着、マテンロウレオ4着と先行馬が残る中唯一追い込んだスターズオンアースのほうが強く感じました。その意味からもこのラップを刻んだ武豊を褒めるべきかなと思います。ウマ娘の影響でユタカがG1で逃げ切るとサイレンススズカの名前が取り沙汰されていましたが、その列に並べられるかどうかは今後の競馬で判断したいところです。ダノンザキッドは4角の手応えでは勝てるかなと思ったのですが思ったほどは伸びず。G1でも上位の力を維持していると思いますが、相変わらず勝ち味に遅いですね。


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ドバイワールドカップデー雑感 [競馬]

1週遅れだけど。気になった点だけ。

2023ドバイワールドカップデーの結果

まずはUAEダービーの上位独占がありました。この時期に国内にダートの大きなレースがなく、一方で北米からの遠征も少ないため、適性のある馬が行けばこうなることも時間の問題だったのかもしれません。デルマソトガケは圧勝で、まあこれだけでアメリカのクラシックに通用するときまったわけではありませんが、ケンタッキーダービーでどのような競馬をするのか楽しみです。また、ホープフルS勝ちのドゥラエレーデも2着と結果を残しました。2歳芝G1勝ちのある馬のこうした選択は過去になく、皐月賞を選ばなかったドルチェモアと合わせて今年は異例のローテを取る馬が現れており、今後はクラシックのあり方も変わっていくのかもしれません。

ドバイターフのダノンベルーガはよく追い込みましたが一歩足りず。案外海外であっさり勝ってしまうかもとか考えていましたがそううまくは行かないようです。また、ドウデュースが回避となってしまいましたが無事に出ていたらダノンベルーガとの力関係から考えると普通に買っていたのではないかと思います。出してあげたかったですね。

シーマクラシックのイクイノックスは逃げてレコードの完勝。本当にどんな競馬でもできるようで強い馬ですね。海外競馬に見向きもしなかったキタサンブラックからこういう馬が出るというのが競馬の面白いところではありますが、あの台風の秋天を内から抜け出して勝ったときに感じたキタサンブラックをロンシャンで走らせてみたかったという思いを今後も何度も思い出すことになるかもしれません。(北島三郎氏の日本の競馬や馬産地を盛り上げたいという気持ちに嘘はないと思うので、国内に留まったことは理解はできますが)

ドバイワールドカップはウシュバテソーロが最後方から追い込みを決めての勝利。パンサラッサの作ったハイペースに後押しされた麺もあると思いますが、強い勝ち方でした。テーオーケインズも勝ちうるかという手応えでしたし、一昨年のBCディスタフや今年のUAEダービーと合わせてみても日本のダート馬の海外適性も上がってきたものだと思います。ウシュバテソーロについては勝ったら凱旋門賞に行ってほしいなどと言っていたのですが、どうやら本当に遠征の計画があるようで実現したら面白いと思いますし応援します。

それにしてもカップの出走馬の過半数が日本馬でした。ジャパンカップの栄枯盛衰を見てもそうですが、競馬の世界では血統上の交流は世界に広がっていっていますが、競争の面では世界選手権的なレースはもう成立しないのかもしれませんね。


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競馬ニュース雑感(3/29) [競馬]

暑熱対策で夏競馬の競走時間変更案 酷暑時間帯の競走休止など早朝と薄暮の分割開催 来年以降に実施へ【JRA】

実現した場合は新潟や小倉で採用されることになりそうです。まあ馬や騎手などの健康のためには必要なことではありますが。ただこれが実現した場合、中断時間は観客はどうするのかという問題が。午前中は馬主及び指定席以外は無観客でやるんですかね。あとは土日にナイターやっている高知やばんえい、薄暮レースやっている岩手や佐賀あたりの売上に影響が出そうです。

まだ色々調整が入りそうです。秋ぐらいには詳細が出てくるのではないでしょうか。


競馬に無関係な行為でも、馬主の処分可能に…JRAが規定新設へ

いわゆる「大塚ルール」と言われていたもの。まあ競馬関係者への違反行為教唆なんであれは競馬に無関係なわけではないと思いますが。
実際にJRAがどこまで処分するかはわかりません(というかどうせ大して厳しい処分は出さないでしょう)が、ルールを整備しておくことは良いことだと思います。


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高松宮記念雑感 [競馬]

雨で馬場が悪く特に内はしんどいだろうと思っていたので、外を回してくれそうな馬ということでヴェントヴォーチェを本命にしました。展開的には速くなりこの馬に向いたと思うのですが、直線で思うように外に出せず、結果として内のあいたところを目指しましたがやはり伸びませんでした。手応えはあったから外に出せれば伸びただろうなあと思うのですが、下手を打ったようには見えず展開の文かなと思うのでしょうがないでしょう。
勝ったのは同じような位置の外から抜け出したファストフォース。前走含め何度も本命にしてきていて、この馬も頭によぎってはいたのですが、流石にG1では信じきれませんでした。馬場や展開も含めて団野がうまく乗りこなしたと思います。ナムラクレアも同じような競馬で馬場が明暗を分けたレースだったかなと思います。その意味では最内でふんばったトゥラヴェスーラは強い内容でしたね。メイケイエールは馬場も展開も向きませんでした。


土曜日はドバイのレースもありましたが、これはまた別項で。

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競馬ニュース雑感(3/17) [競馬]

週末の中央競馬は開催決定、団交は3労組が決裂 調教師と組合非加入者、補充員らで開催業務行う

厩務員ストは決行されるようですが、競馬開催は調教師や非組合員以外の厩務員で馬を運んで実施するようです。以前にもそんな感じでなんとか開催したことがあった記憶がありますが、24年ぶりの中止は回避されそうです。

厩務員の団交なので調教師と厩務員の間の交渉ということになるのですが、ストライキは労働者の権利ですのでそれは止められません。ただ労使間の交渉中に開催に動く調教師を非難するのもまた違うでしょう。いずれにしても主催者から馬主・生産者に至るまでの利害関係者がおり単純な構図にはなりえません。過去の削減や近年のJRAの売上の増加ほどには給与が上がっていない現状を考えると厩務員側に同情しますが、一方で厩務員側が力を持って預託のコストがあがると馬主や生産者はかつてのシリウスシンボリを巡る馬主と厩舎の対立のようにトレセンの外に逃げていくでしょう。

労使間の対立だけでなく、育成や調教における外厩活用の発展とそれに伴うトレーニングセンターの位置づけの低下、インターネットの時代における管理あるいは隔離施設としてのトレーニングセンターの意味など厩舎周りに存在する多くの問題を理解するのは難しくまた明るみになっていないことも多く、外から眺めてても正直良くわかりません。ですが難しい話は置いておいて、開催されるのであれば今週も馬券は楽しみたいと思います。


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競馬ニュース雑感(3/12) [競馬]

ハーツクライが死亡、22歳

ご冥福をお祈りします。一昨年に20歳というまだ種牡馬として活動できる年齢で引退したので、かなり弱っているのではないかと思っていました。余生がさほど長くなかったのは、そういうことだったのかもしれません。

母アイリッシュダンス以来の思い入れがある馬でした。クラシックはかなりじれったい結果でしたが、全てまとめて2005年の有馬記念で晴らしてくれました。ディープインパクトが敗れやや静まったような雰囲気になったスタンドで一人で狂ったように叫びまくってましたが、自分の競馬史の中でも有数の歓喜の瞬間でした。競馬には絶対なんてないんだよ、と自信を持って裏付けてくれた馬の一頭です。

後継種牡馬は数は揃っていますが父系で安泰とはいえません。願わくばなるべく長くその血が直径でつながってほしいなと思います。


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競馬ニュース雑感(2/26) [競馬]

【サウジC】13億円ゲットのパンサラッサ、ドバイWCで3番人気に浮上 勝てばさらに9億円!

土曜日にそこそこ酒を飲んでいたので正直だめだろうと思っていましたが、案の定グリーンチャンネルWEBを開いたまま寝落ちしてました。テレビの画面に映して布団に寝っ転がってみようと思った自分が悪いのですが、23時過ぎに布団に入った瞬間に寝たようで気がついたら3時30分でした。

パンサラッサは最内からすんなり逃げ、後続を寄せ付けませんでした。初ダートでこれをしたわけですから適性があったのでしょう。吉田豊もうまく乗ったと思います。あとジオグリフも適性はありますね。天皇賞に続いて先着を許しているのでパンサラッサとの力関係はともかくも、何度か遠征すればどこかでタイトルにも手が届くのではないでしょうか。

他にも日本馬の活躍は目立ち、各レース(サウジカップG1以外はG3)でタイトルや高額賞金をつかんでいきました。サウジカップの1000万ドル(現レートで13億6000万円)という優勝賞金がレースレベルに見合ったものかというと、レーティングの順位と賞金の順位が一致するとは思えませんが、出走馬を呼ぶためにやっているわけで今後の布石という意味もあるでしょう。過去の活躍馬との賞金額の比較も、時代によって賞金額は違うのであまり気にしても仕方ないのかなと思います。いずれにしても一口馬主をやっている人間としては、こんな高額賞金や国際G1優勝の名誉を手にする出資者には祝福の思いしかないですし、素直に羨ましいと思います。自分もそうなりたいものです。


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ウマ娘とか [競馬]

正直、最初発表された頃のレースの動画とかを思うと、ゲームが大当たりして2年を迎えるとかなかなか信じられないものがあります。2周年のガチャはひとまずミスターシービーは引きに行く所存です。

そういえばウマ娘にネオユニヴァースが実装されるみたいですね。POGで初めてG1を勝たせてくれたのがこの馬だったので思い入れがあり、カード化されたら必ず引きに行きます。それにしても、ついに社台レースホースが許諾をだしたんですね。吉田照哉さんはなにかのインタビューでウマ娘経由で競馬に入ってくるファンに好意的なコメントをしていたこともありましたが、それでも許諾を出したことには驚きはあります。

社台グループ自体は日本競馬における生産界の頂点にいる一方で、馬主相手だけでなくファンの競馬の関わり方についてもクラブやノーザンホースパークなど馬券以外の部分の層を厚くすることをいろいろ考えてはいる人たちでもあり(社台グループは決して好きではないけどこの部分に特に嘘はないと思います)、この許諾はウマ娘のこの2年くらいの活動を認めたものなのかもしれません。

流石にサービス開始当初の勢いはもうないですが、長く続くためにもサイゲームスには頑張って欲しいところです。

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競馬ニュース雑感、フェブラリーステークスなど [競馬]

柴田政人元騎手「念願のダービージョッキーにしてもらった。感謝」ウイニングチケット死を悼む

元気なツイートなども時折流れていたのですが、突然の別れとなりました。ご冥福をお祈りします。33歳は大往生といっていいでしょう。

かなり以前に田中剛の垂れ幕の話を書きましたが、この垂れ幕を出していた友人が最初に出していたのが柴田政人の垂れ幕でした。彼が高校時代に作っていた競馬新聞もたいてい本命が柴田政人の馬であるくらい好きだったので、あの年のダービーはみんなで府中まで見に行き、みんなで発狂するくらい叫んでいたのを覚えています。柴田政人とダービーの逸話は有名ですが、ファンの思いもまた重いものだったのです。それを成し遂げたウイニングチケットにはあの年の3強の中では思い入れが強いです。直線で前がすんなりあいたことを思うと、やはりこの馬は柴田政人にダービーを勝たせるために遣わされた馬だったように思います。

私はマイシンザンから買っていたので完全には乗り切れませんでしたが。


・フェブラリーステークス

地方馬、外国馬も参戦し楽しみなレースになりました。それだけにギルデッドミラーの故障と引退は残念でしたね。でていたらどんなレースをしたでしょうか。

飛ばす馬がさほどいないように見え、今日のレースも前の方に行く有力馬で決まってしまうかなと考えましたが本命にしたのはメイショウハリオ。中団かもう少し前で競馬できればチャンスがあると思っていました。

……が、そのメイショウハリオは大きな出遅れ。躓いて騎手が姿勢を崩していましたので仕方ないでしょう。落ちずに済んでよかったくらいかと思います。レースはショウナンナデシコの逃げ。レモンポップとドライスタウトは4番手あたりの馬群の中。テイエムサウスダンなどは中団。前半800mのペースは46秒6で想定していたよりは速かったです。それでもさほど差はつかず馬群は一段のまま直線へ。

うまく外に出せてすんなり追い出せたレモンポップが一気に抜け出してきます。一方のドライスタウトは馬群を抜け出すのにやや手間取り遅れを取ります。ペースが早かった関係で後方からの馬も末脚が生き、レッドルゼルが追い込んできて2番手に。また出遅れていたメイショウハリオも伸びてきますが、この2頭もレモンポップまでは届かず。1馬身半差をつけてゆうゆうとレモンポップが初のG1タイトルを手にしました。


レッドルゼルはJBCスプリントはイマイチの内容でしたがしっかり巻き返しました。まだまだ衰えはなさそう。メイショウハリオは出遅れがもったいなかったです。結果的にハイペースで展開が向いたのかもしれませんが3馬身はあった出遅れの影響を考えるとあれがなければ2着はあったかもしれません。惜しい競馬でした。ドライスタウトはやや馬群を捌くのに時間がかかりましたがラストの伸びからするとレモンポップとの比較では抜け出せてても厳しかったか。12キロマイナスという馬体減の影響もあったでしょうか。

レモンポップはここまで11戦8勝、連対パーフェクトでの戴冠となりました。先行してゆうゆうと抜け出す横綱相撲で完勝でした。この先距離を伸ばすのか、あるいは来年以降のマイル路線確立を見据えてマイル近辺で覇を唱えるのか、どちらを選ぶのでしょうか。いずれにしても楽しみになる強さでした。


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競馬ニュース雑感(2/14) [競馬]

電撃引退エフフォーリア 鹿戸師「できれば子どもで大きいレースに挑戦してダービーを勝ちたい」

心電図検査で正常値という報道が今日あったので現役継続だろうと思ってたのですが急遽引退の発表が午後になってあり、結局種牡馬入りとなりました。まあこれだけの馬ですので無理はさせられないですし、社台スタリオンステーションの馬房があいていたようでそこで繋養されるので、おそらくノーザンファームを中心とした社台グループも繁殖牝馬を用意するのでしょう。であれば、あまり種付数についても不安視しなくてもいいのかもしれません。

3歳時の強さと4歳以降の不振と両極端な競走生活になりました。とはいえ単純な早熟とは思えないのですが、答えは種牡馬としての成績が出してくれるでしょうか。いい仔を出してほしいと思います。


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競馬ニュース雑感(2/12) [競馬]

エフフォーリア心房細動のため直線で競走中止 鹿戸師「どうしようもなかった」/京都記念

一昨年の年度代表馬エフフォーリアと昨年のダービー馬ドウデュースの対戦となった京都記念。どういう対戦になるか非常に興味深かったのですが、有馬記念で復活の兆しを見せたこともありエフフォーリアから馬券を買っていました。

1000m通過が59秒5と多少速いペースとはいえエフフォーリアはすんなり前につけてレースを展開、これならそれほど苦労することはないだろううと思ってみていたのですが、3角あたりから手応えがおかしくなります。一方のドウデュースが外をまくってあっさり抜け出して3馬身半の差をつけて勝利する中、エフフォーリアは失速。結局ゴール前でジョッキーが下馬し競走中止となりました。

かなり心配な状況だったのですが診断としては心房細動ということで、ひとまず生命の問題に至るようなものではなかったようで安心しました。とはいえ、遠征の課題も残りますし、なにより有馬記念で見せた復活への期待もまた険しいものになってしまいました。今後はオーナーサイドと相談の上という調教師の話でしたがどうするのでしょうか。タイミング的にすでに種付けシーズンが始まる段階で、ここでいきなり種牡馬入りというのは難しいでしょうからおそらく現役を続ける方向にはなると思うのですが、この先の立て直しやレース選択など難しい選択が続きそうです。

一方のドウデュースは全くの楽勝で非常に強い内容でした。どこかでイクイノックスと再び対戦すると思いますが楽しみです。

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競馬ニュース雑感(2/7) [競馬]

調教師5名・騎手1名が引退
2023年度 調教師・騎手免許試験合格者

今年は騎手の引退は1名のようです。まあ、近年は免許更新時期を待たずに辞めるケースも多いですが。昔は関東なら2回中山開催の最初の土曜日とかに各騎手の引退セレモニーをやっていましたが、今回の福永のような一流騎手の盛大な引退を除けば、今後はそういうのが催されるのも少なくなっていくのかもしれません。

一方で今季デビューの新人は6人。うち女性が2名でこれで計6人となります。しばらくは女性騎手の割合が増えていくのでしょう。1レース組めるくらいまではそう遠くないうちに増えそうです。



今日のQMAは2戦1勝。特筆するような出来事もないので、この項で合わせて記載。

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競馬ニュース雑感(1/27) [競馬]

21年スプリンターズS覇者ピクシーナイト28日に栗東へ帰厩 高松宮記念を目標に調整

香港スプリントで他馬の故障に巻き込まれる形で故障していたピクシーナイトが復帰するようです。正直このまま引退でもおかしくなかったですし、場合によっては故障で命を絶たれていた可能性もあったので、何はともあれ復帰は良かったと思います。


QMAは妙典で。3戦2勝でした。文句なし。

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競馬ニュース雑感(1/20) [競馬]

紫苑ステークスのGⅡ格付けと新潟牝馬ステークスのリステッド格付け

表題のレースより記事内にあるニュージーランドトロフィーのほうが気になっていました。正直、昨年降格の危機という記事が出た時点では、おそらく条件をみたすことは難しいと思っていました。

レースのレートを決める場合、レース直後に発表される上位4頭のそのレースのレート(昔はレースレートとかパフォーマンスレートとかいってましたね)ではなく、その4頭の年度内で同じカテゴリーの距離で最も高かったレート(昔はクラシフィケーションレートっていってましたが)で決めるのですが、ニュージーランドトロフィーはマテンロウオリオンのNHKマイル2着のレートでなんとかG2の基準を満たしたみたいですね。他の3頭はニュージーランドトロフィーのレートがピークだったので、マテンロウオリオンの2着がなければG3降格ということになっていたと思われます。

アメリカなんかだと伝統あるレースでもレートによってガンガン昇降格してますので、そんなに気にすることはないと思うんですけど、鳴尾記念(かつて12月開催芝25のG2→現在6月開催芝20のG3)のような開催条件の変更で格付けが変わることを除けば日本で開催レースのグレードが下がったことは今までなかったので、JRAがどういう扱いをするのか見てみたかったですね。まあ、格付けが下がったところでおそらくレースの位置づけも開催条件も変わらないだろうし、将来的にG2格を回復するまで賞金も変わらなかったのではないかとは思いますが。

まあNHKマイルCについては現状桜花賞や皐月賞の路線からくる馬のほうが結果が良くニュージーランドトロフィーがトライアルとして機能していないので、いまのままならそう遠くないうちにまた降格の危機は来るでしょう。他のトライアルも含めて、賞金条件を満たしている有力馬がG1へ直行するケースが増えている今はトライアルG2の位置づけはかなり揺らいでいるように思うので、他のトライアルレースも降格が取り沙汰されることは多くなりそうです。


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NARグランプリ [競馬]

【NARグランプリ】兵庫のイグナイターが年度代表馬「ビッグレースに挑戦していきます」新子師

地方競馬の年度代表馬はイグナイターとなりました。G1には届いていませんが入着は2回に加えダートグレード2勝とJRA馬を相手に引けを取らない活躍を見せました。明け5歳でまだ伸びしろもあるでしょうしG1やJRAのレースにも届くようになってほしいと思います。

地方競馬の好況で入厩馬のレベルも上がってきていますが、とりわけ高知と兵庫はその効果がより大きく出ているように思われます。南関東に対抗できるくらいに育ってほしいですね。

さてダート三冠路線の整備を始めとしてダートのレース体型も今年から大きく変わっていきます。日本競馬全体としてダートについては主戦場を中央競馬から地方競馬に移していこうという動きがあるように感じられますし、いずれはNARグランプリも地方競馬ではなくダート競馬全体の表彰を担うようになっていくのかもしれませんね。


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JRA賞発表 [競馬]

「2022年度JRA賞」決定!年度代表馬はイクイノックス!

各部門とも特に波乱はなかったように思います。最優秀障害馬は直接対決で完勝しているわけでニシノデイジーでもいいかとも思うのですが5月末に入障と考えると年間を通して走ったオジュウチョウサンに入れる票があるのもわからなくはありません。まあ、過去の実績と人気に引っ張られた感はありますけども。

投票が公開されるので訳の分からない結果にはなりにくいという要素はあると思います。少数投票でも「ん?」と思ったのは障害のホッコーメヴィウスと短距離のメイケイエールくらいですかね。あと、もし自分に投票権があるとしたらG1馬のいるカテゴリーで該当なしにはしないと思いますが、このあたりはいろんな考え方があると思うので。いずれにしても公開されている方々には敬意を表します。できたらなぜ選んだかの見解も聞いてみたいですね。


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ホープフルステークス雑感 [競馬]

今日は中山競馬場へ。いい天気で競馬日和でした。観客も多く盛況でしたね。28日から休んでいる人もかなり多いようです。


もともとPOG指名馬チャンスザローゼスが出るだろうと思って以前から構えていたのですが出走登録することはなく普通に予想をすることに。ペースはさほど早くならないだろうと思いある程度前に行く馬、出遅れなければ巻き返せると思っていたハーツコンチェルトから馬券は買いました。

レースはトップナイフが逃げドゥラエレーデが2番手。その後ろにミッキーカプチーノがつけ、ファントムシーフやセブンマジシャンは中団。ハーツコンチェルトはその少し後ろを追走。1000m通過は61秒5と案の定遅く、これは先行勢で決まりそうな感じかなとレース中は見ていました。

3角辺りからペースが上がり、逃げるトップナイフと競りかけたドゥラエレーデが直線で抜け出します。満を持して追い出すミッキーカプチーノでしたが、400-200のハロンラップが11秒2まで上がると差をつけられ、そこから詰めることができません。その他人気馬も概ね同じような脚。ただ一頭キングズレインだけが追い込んできましたが3着まで。前の競り合いは最後までもつれましたが、ゴール板前で頭が下がっていたのはドゥラエレーデの方でした。

まずはこのペースを作り上げ最後まで走りきった横山典弘を褒めるべきレースでしょう。やっぱりやる気があるときの横山はまだまだ怖いです。そしてそれについていたムルザバエフも好騎乗でした。とはいえ上がり3Fも35秒0とスローであがり勝負と言ってもそこまでの時計でもなく、安藤勝己がレース後につぶやいていたように他馬、とりわけ有力視された上位人気馬が軒並み冴えない競馬をしたように見えます。特にミッキーカプチーノは3番手でかなり楽な競馬をしていたようにみえるので、この結果は陣営のショックも大きいのではないでしょうか。

このレースをもってクラシックを占うのは難しいと思います。朝日杯出走馬やこのレースに出ていない馬も含めてまだまだ混沌としていますが、少なくとも今日の出走馬を上位と見るのは難しいでしょう。

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有馬記念他雑感 [競馬]

・中山大障害

オジュウチョウサンの引退レースとなりました。巧みなコース取りなど流石と思わせる部分はありましたが、最後は伸びず6着。しかし長い間王者として君臨し、その強さや障害レースの面白さをアピール、また平地への挑戦など見せ場をいっぱい作ってくれた競走生活でした。お疲れ様でした。種牡馬としても頑張って欲しいです。
レースは先行したニシノデイジーがそのまま押し切り。2着はゼノヴァース。どちらも大障害コースでは厳しいかなと思っていたのですが適性があったようでしたね。強かったです。ニシノデイジーはニシノフラワーとセイウンスカイの血を引く馬で、平地は頭打ちになってましたが障害で再び花が咲きました。この先の活躍が楽しみです。


・有馬記念

ジャパンカップあたりで「今年の有馬は豪華メンバー」と言われても歯抜けになることが多い中、今年は比較的最後まで維持できたのではないかと思います。その中でも春の古馬王者タイトルホルダーと秋の天皇賞を勝ったイクイノックスの争いでしょうがないかなという感じ。展開とか斤量の観点からイクイノックスを本命としました。

レースはスタートからすっとタイトルホルダーがハナに立ち、ブレークアップ、ディープボンドがついていく。ジャスティンパレスとエフフォーリアがそのあと、イクイノックスは中団外、ボルドグフーシュや出遅れたジェラルディーナは後方。1000mの通過は61秒2と遅目、ハロン13秒台もあるなどかなりペースを落とした逃げになりました。もうちょっと早くなると思っていましたが、スローな流れ。

しかし残り1000mくらいからペースが上がり始めると、ここでイクイノックスが外から上がっていきます。とはいえスローの逃げでタイトルホルダーは前におり、熱い叩き合いになるかと考えたのですが、直線に入るとタイトルホルダーもディープボンドも失速。あっさりイクイノックスが抜け出してきます。イクイノックスの後ろをついてきたボルドグフーシュ、後方から一気に追い込んできたジェラルディーナが伸びてきますが、前との差は縮まらない。結局2馬身半の差を保ったまま、イクイノックスが優勝となりました。エフフォーリアはじわじわ伸びて5着、タイトルホルダーは9着。

タイトルホルダー(とディープボンド)はそんなにきつくなさそうなペースだったのに止まってしまいました。この内容だとフランスでの疲れがまだ抜けていないのでしょうか。ちょっとだらしない負け方だったように見えます。エフフォーリアは5着。正直もっと全然ダメだろうと思ってましたので、金曜追いまで敢行した陣営の調教の賜だと思いますが、復調はまだ遠そう。ボルドグフーシュは菊花賞組の力を見せました。回避したアスクビクターモアとあわせて来年の天皇賞を賑わせてくれるでしょう。ジェラルディーナは出遅れが悔やまれるところでした。

イクイノックスは自力で前を潰して勝ったので完勝といっていいでしょう。タイトルホルダーがあっさり止まったため余計に強く見えるような競馬になりました。頂点に立ったと言っていいとは思うのですが、今日のタイトルホルダーは本物ではないと思いますので、来年の春に再度対戦した上で堂々と頂点を名乗ってほしいと思います。真の王者を宣言するのは来年まで待ちましょう。


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朝日杯フューチュリティステークス雑感 [競馬]

このところ日曜に仕事してたりしてたので、馬券買ってはいますし見ていないわけではないのですが、G1の雑感も少し飛んでいます。


ダノンタッチダウンが一番強そうに思えたんですが、展開面に左右される点とPOGで指名されているという個人的な事情で本命は避けました。ペースもさほど早くなるとも思えなかったので、馬券は先行して前を見ながら競馬できそうなオオバンブルマイから。

オールパルフェが逃げグラニットやドルチェモアが追走のペースは4F45秒7。2F目が10秒4と早くて自分が思っていたよりも早かったです。ただしダノンは中団後方の内側にいてスムーズに抜けられるかどうか。オオバンブルマイはもう少し前目でレースしてくれるかと思ったのですが後方3番手追走で、これだと少々ペースが早くても難しそう。

直線オールパルフェ、グラニットが粘っていますが、そこに襲いかかるドルチェモアが先頭に。外からはレイベリング、馬群を抜け出してようやく脚を伸ばし始めたダノンタッチダウンが追ってきます。しかし、ダノンの最後の伸び脚も届かずドルチェモアが押し切りました。

ダノンタッチダウンが一番強いのだろうと思うのですが、展開に左右されてしまう面があり前走同様に勝ちきれませんでした。ただ距離がもう少しあったほうが良さそうに思えるので、来年に向けての視界は悪くないのではないでしょうか。レイベリングは末脚だけで勝った新馬戦から中2週でのこの内容は実力を示すものだと思います。どこかで賞金を積まないといけないですが、来年のNHKマイルが楽しみな馬です。距離も皐月賞までは大丈夫でしょう。

ドルチェモアはハイペースの競馬をすっと前目につけて押し切る競馬。強い内容だったと思います。母アユサンとのクラシック母子制覇も見えてきました。個人的にこの馬の3歳上の全姉(アプローズユウ)はPOGで指名してたんですよね……。そちらは未勝利で終わったんですが()、そういうポテンシャルがあると評価していたのでクラシックでも引き続き頑張ってほしいと思います。


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今日はプレーなし [競馬]

体調微妙なので今日はQMAはプレーなしでした。まあ、微妙じゃなくてもプレーしに行くには微妙な時間だったのでやらなかったかもしれませんが。

仕事落ち着くまではこんな感じで。

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競馬ニュース雑感(12/13) [競馬]

JRA賞「最優秀短距離馬」を「スプリンター」と「マイラー」に区分 部門賞は9から10へ

スプリンターズSがG1に昇格したのは私が競馬を本格的に見始めた1990年ですが、その直後くらいには、もう分けるべきだというのは言われていましたので、ようやくかとは思います。いずれ中距離や長距離もできるんですかね。


JRA全場の全レース動画をライブ配信 来年3月25日から、料金無料

これも識者から長い間、海外の競馬と比べてJRAの後進性をなじる要素の一つだったのですがようやく踏み切ったようです。実況やパドックその他はグリーンチャンネル、レースだけならこちらということで棲み分けを図るのでしょう。自分は当面グリーンチャンネル継続すると思いますが、パドックとかいらないならこちらで十分かもしれません。
そのうちグリーンチャンネル無料化されるんじゃないかと個人的には考えていますけど、JRAはまだまだ地上波切れないかもしれませんね。


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競馬ニュース雑感(12/8) [競馬]

福永祐一騎手「騎手よりやりたい仕事が見つかった」「父なくしては、今の自分はない」/一問一答

福永が騎手試験に合格しました。何年か前から取り組んでいたのかと思ってましたが一発ツモだったようで、これだけ乗り続けていてのそれは凄いことだと思います。父の勝てなかったダービーにも勝ったことをはじめ、近年大幅に実力の評価を上昇させて今があるわけで、ちょっともったいない気もしますがやりきったのでしょう。おそらく本人以上に周囲が無事に引退まで来たことを喜んでいるのではないかと思います。お疲れ様でした。

個人的には彼の若い時期は馬券もPOGも相性が良くて、その時代のほうが印象に残っています。ネオユニヴァースのきさらぎ賞の内容を考えると、あのときエイシンチャンプを選ばなければ早々にダービーに勝っていたのではないかとも思います。またダイワエルシエーロのオークスでの神騎乗は父が乗り移ったのかと思いました。ときに垣間見せていた好騎乗をコンスタントに出せるようになったのがようやくこの数年だと考えると、ルーキー年に53勝もしたけど晩成型のジョッキーだったのかもしれません。

周囲には調教師としての成功例も失敗例もたくさんある中での決断ですので、頑張ってくださいというしかないです。いい馬を輩出してほしいと思います。


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